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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第19章 "縛"
良く見るとやはり、あちらこちらに痕がある。
(…逃げたい…)
そう思いながら手拭いで体を隠し風呂場に入った・・・
総司の目を避け、桶の湯を被る…
(傷に滲みは‥しないか…)
そのままテキパキと体を洗う…
そうして総司と反対側の湯船に浸かった。
「はぁーー」
数日間の疲れもあるせいか、風呂が気持ち良い…
つい手に湯を掬い遊んでみたりしてしまう。
(本当に自由になったんだ…)
ついつい考えしまう…
「瑠衣…」
反対側に居た筈の総司が何時の間にか隣に居る。
「楽しそうですね」
「久しぶりに体を自由に動かしたから…」
もう一度両手で湯を掬い上げる…
「そうですよね…」
総司も湯を掬う…
「幾ら私でも、もうあんな思いは勘弁です」
手から流れ落ちる湯を見ながら瑠衣は言う。
「当たり前ですっ、今度から非番の外出は私も一緒に行きます!!」
「えっ?」
「瑠衣一人では私が不安なんです」
「・・・・・・・うん」
今回の事に反省点があるせいか、瑠衣は総司の言葉に素直に頷く。
「瑠衣を一人にするのは嫌なのですよ…」
「…総司って意外と独占欲強いですね」
「・・・
何処で覚えて来たんですかそんな言葉…」
「ふふふ…秘密です」
「瑠衣!」
総司は瑠衣の腕を引き唇を重ねる……
「んっ…」
「是非とも教えて欲しいですねぇー」
尚も瑠衣の唇に自分のを添えて、深く攻めて楽しんでいるよう…
「はぁ…教え…ませ…んっ…」
総司の舌が瑠衣の舌を探し絡めとり、キツく吸われる…
瑠衣は総司にしがみつき、息を荒くしている。
「はぁ…あっ…はぁ…はぁ…」
息が続かなくなる頃にやっと唇が離れた…
「はぁ…瑠衣…」
そのまま首筋や鎖骨、胸へと唇は落ちる……
「総…司…傷痕だらけ…だから…見な…いで…」
総司の唇が胸を行ったり来たりしている…
その胸にも、傷痕ははっきり残っているのに…
「言ったでしょう…私が清めてあげます…って…」
頂きを口に含み、転がし甘噛みしたり…
「はぁんっ…あっ…あぁぁ」
瑠衣が敏感に反応し、浴槽のお湯がポチャポチャと音を立てて跳ね上がる…
そんな事はお構いなしに、総司は頂に傷痕に口付けて行く……
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