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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第20章 "追"


「当代様…
これは……」

流石にこの特殊な品々に驚く瑠衣。

「我の作った物では不服か?」

「いいえ、ですが良いのですか?」

「我以外に使える者も居らぬのでな…
お前なら使えるであろう…」

当代様と自分は同じ…
当代様が使える物は自分も使える、当然と言えば当然な話。


「…
有り難く使わせて頂きます」

「あぁ…
使い切ったらまたやる」

「出来る事なら使い切るまで術を発動させたくは無いですが…」

「当然だな…」

これらを使うという事は、それだけ相手が厄介な存在だという証、出来る限り使いたくは無い。


「それと黒の術石の事だが、一つ場所を見付けた…
近々手勢と一緒に手を出すつもりだ」

「分かりました」

やっと二つ目…

当代様達でさえこんなに時間が掛かるのだ、相当巧妙に隠しているのだろう。


「ではな…
せいぜい気を付けろ」

「はい」


当代様は音も無く消えてしまう・・・



「さて…
後は場所か…」

材料は揃った、後は場所の確保。


「何処か良い場所は無いかな…?」

清浄で邪気が無く、力が安定した場所……

「清水…嵐山…神社…何処も弱いな…」

場所探しに頭を抱える…
祭りの季節もとうに過ぎ、今は冬……


(祭りの儀式には邪気を祓う力があるから、それに便乗してという手も使えない)


かと言って正月まで待つ訳にもいかない。


「あー
年中邪気が無い場所なんあるのか??」

特殊な結界や神社仏閣が多い京でも、本来の目的から外れている場所がかなかり多い…

金儲けの為の寺院、本来は御神体があった筈の神社…
幕末でも廃れている場所の方が圧倒的だ。


(熊野や厳島、日光‥正式な場所だが遠いし…
富士の頂上何て論外だよなぁ………
まさか御所に入り込む訳にもいかないし…)


御所には神々と交信する、聖なる結界に守られた場所がある…
だが御所内‥警備も厳重な筈…
此処に来て瑠衣は途方くれるしか無い。

せめて長距離転移が出来れば熊野大社辺りが最適なのだが、空の結界陣のせいで、それすらも叶わない。
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