この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第20章 "追"


「……
あーーっっ!!」

瑠衣は屯所の裏側なのも忘れ大声を出してしまう………

「一つあった・・・・・」

前に総司が教えてくれた場所
あの滝の裏側の洞窟…
確かにあの場には邪気も負の力も感じ無かった。

それに、地元の人間でも近寄らない、そう言っていた筈。


「あの場所なら最適だ」

やっと場所も確保し、意気揚々と屯所内に戻って行く。




自室に戻り、今日こそは書類整理をしている総司に詰め寄る。


「???
どうしたのですか?」

「次の非番外出します!!」

「はいっ!?」

全く話の見えない総司、まだ何も話していないのだから当たり前…


「あ…
符と石の材料頂いたんです、だからそれを加工しに外出しようと…」

「何処でするのですか?」

「前に総司が教えてくれた洞窟内でやります」

「あの場所で??」

「はい、意外と聖域なんですよあの場所」

「では私も行って良いですか?」

「はい、総司ならば問題ありません」

場所の確保が出来たと、ニコニコと機嫌が良い瑠衣…
その他にも朱雀様から頂いた品々を出して仕分けていく……


「見た事の無い物もありますねぇー」

総司は八卦鏡を手に首を傾げている。

「それは八卦鏡と言います、本来はちゅ…
清国の古い風水から来ているもので、方角で吉凶や失せ物、占いなんかにも使いますね」

「へーー」

総司の目がキラキラ輝いてる、こういう時は試したい証拠だ…


「私でも出来ますか?」

「直ぐには無理ですよ、それにこの八卦鏡は朱雀様所有の品、普通の物より扱いが難しいと思います」

総司から八卦鏡を受け取り、畳の上に置いて、正確に北の方向を探す。

そして北の方向を中心として、八卦鏡の向きを直す。


「うーん‥
とりあえず総司の占いでもしましょうか?」

名前・生まれ月など必要な情報と照らし合わせ、八卦鏡を動かす。

「…クスッ
今日は迷い道に注意だそうですよ…
クスクス…」

「そんな事まで分かるのですかぁ!?
迷い道って‥つまり道に迷うという事ですか??」

「取り方は人それぞれです…
まぁこの場合それが一番合ってる気はしますね」

瑠衣はまだクスクスす笑っている。
/735ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ