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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第20章 "追"
「問答無用という所だな」
瑠衣は高杉に向かって一気に走り出した!!
そして高杉の肩を狙い刀を振り下ろすが!!
『バチーン!!』
「何!?」
突如表れた黒い結界が高杉を包んでいる…
刀はいとも簡単に結界に弾き返された。
「くくく…
あの女の言う事もまんざらじゃ無いらしいな…」
黒結界…
普通ならば有り得ない…
という事は外法!?
高杉がニヤリと笑い瑠衣に近づく。
「やっと見つけたぜ…」
その時、高杉の懐から一枚の符が瑠衣に飛んで来た!!
「!!」
符が体に触れた途端、体が痺れて身動きが取れなくなる…
「なっ…!?」
符は瑠衣に張り付き、その効力を発揮して、瑠衣は身動きが取れない…
どうやら金縛りの符らしい、だが高杉がどうやって??
「何をしたっ!!」
高杉が動けない瑠衣に近づく…
「俺は何も…
あの女が勝手に置いて行った物だ」
(あの女?
あの時の女忍か!!)
高杉は更に動けない瑠衣の頬に触れる…
「会いたかったぜぇ
前は用向きがあって相手をしてやれなかったからなぁ…」
高杉のその言葉に寒気が走る。
「糞野郎!!」
体は動かないが、目が高杉に向かって鋭く光る。
「そう言うな、まずその物騒な物を置いて貰おうか…」
瑠衣の手に手刀を入れ、刀を叩き落とした。
『ガチャン!』
朱桜刀は瑠衣の手から離れ地面に落ちる…
「少し場所を変えるか…
騒がれても良いようにな……」
瑠衣を軽々と担ぎ上げ高杉は歩き出す…
今歩いて来た道を戻り、行き止まりに辿り着ついた…
そこで乱暴に高杉に下ろされ、瑠衣は尻餅を付いた状態‥だが符のせいで動く事は出来ない。
周りには人の気配が無い…
どうやら空き家だらけの様だ。
「さて…」
瑠衣の脇差しと、大刀が入っていない鞘を引き抜く。
「何するつもりだっ!!」
「男と女揃っていれば、やる事は一つだろう?」
高杉は躊躇いも無く、瑠衣の着物に手を掛けた。
「この変態野郎!!」
「ふんっ、誉め言葉だな…」
着流しの裾をまくし上げ、下履きを引き千切る…
「くっ……」
胸元を開けられ、胸のさらしも取られ、瑠衣の豊満で形良い胸が露わになる。
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