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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第5章 "誠"


「・・・・・」

「・・・・・・」

両者その場で木刀を中段に構え動かない…


(やりにくそうな相手ですね)


総司の感はそう告げている‥
隙がありそうで隙がない
焦ってかかって来るのかと思えば、そんな素振りも無い…


(気を‥見ていますか…)


対して瑠衣


(やはり隙が無い‥本気でもないくせに…
もう少し様子を見るか)


水鏡で見た本気の総司の覇気…
だが今の総司からはその覇気を微塵も感じない

お互い動かず、かなりの時間が経った。


「キリがありませんね、では行かせて頂きます!!」

そう言うや総司は瑠衣の間合いに飛び込んで来た!


『ガツッーン!』


物凄い速さで飛び込んで来た総司の胴狙いの一撃を、おのが持っていた木刀で受け流し、その流れのまま瑠衣は総司の小手を狙った!

しかし総司はそれを受け止める、鍔迫り合いにもつれ込んだ二人
何時までも鍔迫り合いなぞやっていたら、その内体力の限界が来る

悔しいが今の瑠衣では総司の体力を僅かに下回る、男女の体力の差だ。


(仕方ない一度引くか)


総司の木刀を押し切り、間合いを取る


「意外とやりますねぇー橘さん、まだ本気ではないのでしょう???」

「・・・・・・・」

読まれてる‥やはり感が良い、では何処まで本気を出す?


(それに沖田総司の本気が見てみたい)


元来炎の朱雀の身である自分、闘争心は四神一強い性質を持つ
一度火がつけば楽しくて仕方がないのは朱雀の本質そのもの‥


(少し揺さぶりをかけるか…)


瑠衣は今度は自分から総司の元に飛び出した!!


総司並みの速さで連続攻撃を仕掛けるが、全て総司はかわしている

周りもいつの間にか、二人の剣撃に魅入り言葉が出ない・・・


「くっ…思った以上ですね」

これだけの連打でもまだ話す余裕がある総司

(まだか…)


瑠衣はどうすれは総司の本気を出させるか考えていた。


総司が間合いを取る
まだ息一つ上がって無い…
対する瑠衣もさほど疲れてる様子は無い

また睨み合いの膠着状態が続く…


(こりゃぁ拾いもんかもしれねぇ)


土方は冷静に瑠衣の実力を図っている
そんな中、瑠衣が構えを変えた。

左腰に木刀を寄せ、体勢低く構える……


(抜刀術…!?)


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