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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第5章 "誠"


総司も下段の構えに変える
抜刀術の場合、間合いがあればある方が有利になるのが常識‥


(一体彼は…)


瑠衣はその体勢のまま少しづつ場所を移動する
何時飛び出しても可笑しく無い状態である。


(…さっきと比べて殺気の量が増えている…)


総司の額に嫌な汗が流れる‥
未知数の相手に高まりと不安が渦巻く…


その時!!

総司を上回る速さで瑠衣が走り出した、そして木刀を居合い抜きで振り上げ首を狙う!!


(!!!!!!)


かろうじて見切り回避する総司、瑠衣は更にその抜き払った木刀を今度は振り下ろす!!

「くっ…」

自身の木刀で受けたものの凄い重さが腕に掛かる


(こんな細腕の何処から…)


瑠衣は受けられたと分かると素早く間合いを取り、先ほどと同じ構えをし直しまた機会を伺っている


「・・・冗談じゃすみませんね…」

その瞬間、総司の目つきと殺気が変わった!!

「!!!!!」


(本気だ…!)


瑠衣は本気で嬉しくなる‥が、近藤達は総司の殺気を感じ不味いと感じ出す
こうなると総司は止まらない、相手を殺すまで…


「総司!!」

近藤の言葉も総司の耳には入っていない
土方と斎藤は万が一の為に手に木刀を忍ばせる。

「クスクス覚悟は良いですか…」


(・・・・・・・)


自分が本気にさせた、なら止めねば…ならぬか…

瑠衣の頭から"負ける"と言う言葉はとっくに消えていた

総司は構えを平青眼に構え直した


(来るのは三段突き…かわせるか…)


瑠衣も構えを変える
右手一本で木刀を持ち、左手は刀身部分につける…

朱雀秘剣特有の構え、これを使えるのは代々の朱雀のみ‥


(仕方がない…手の内はあまり見せたく無いが…)


更に殺気を増す二人…


(三段突きは相手が飛びかかっていくので有利になる…)


此処まできても冷静な判断…


(誘いに乗るか…)


瑠衣は足を踏み飛び出した!!

「!!!」

待ってましたと総司は足を踏み出す……足音一つで…


一撃目、喉…瑠衣は首を横に降って交わす

二撃目、心の臓…持っていた木刀を横にし受け流す…

三撃目…
(もう一度喉!!)
眉間では無く喉を目掛けて突きを放つ!!

「っ!!」

それを状態を思い切りそらし交わし、その間に構えていた木刀を総司の横腹に入れた!!
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