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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第20章 "追"
するとお札はあっという間に霧散してしまう…
その瞬間、瑠衣の体は解放され力無くガクッと崩れ落ちた。
「おいっ!!」
土方は慌てて瑠衣を抱き止めるが…
「封じのお札だったんですよ、だから体が動かせ無かった…
あの糞野郎…」
瑠衣は怠くて動かない体より、高杉に対しての怒りの方が先に来ているらしい…
「あのサド野郎…
マジでぶっ殺す…!!」
怒りのあまりに現代語が混じっているのに気づかない………
と言うか、何故瑠衣がこういう言葉を知っているかが甚だ謎なのだが…
「「???????」」
土方も総司も瑠衣が言っている意味が分からない、もちろんこの時代には無い言葉なのだから当たり前…
ただ本気で怒っているのだけは分かる。
「お…おい橘…落ち着け…」
「そうですよ瑠衣…」
二人共よく分からずとも、宥めるのに必死だ
「るせーな!!
マジでシメっぞっ土方!!」
キレた瑠衣・・・暴走中・・・・・
こうなると土方では止められない所か、本気にシメられそうな勢いである…………
「そ…
総司っ!!」
流石の土方も危険を感じたのか、総司に助けを求めてる…
「はぁ…
瑠衣・・・・・」
総司は土方から瑠衣を引き離して、自分の胸の中に抱き込んだ。
「・・・・・・・」
総司に抱き締められて、瑠衣は漸く大人しくなる………
しかし土方は目のやり場に困ってしまう。
さらけ出された豊満な胸、その胸に残る情事の痕…
着流しは乱され、丸見えの長く細い脚…
そしてその中心も少しだけ見え隠れし、陵辱の後の蜜が内股まで流れて…
下手な‥いや小町と呼ばれるような美人の女より、淫らで色っぽく綺麗なのである・・・
大人しくなった瑠衣を見て、総司は乱れた着物を直しに掛かる
勿論総司は見慣れているので大丈夫。
総司のされるが儘になっている瑠衣。
だがその目に朱桜刀を捉えた…
本来の姿のまま、まだ総司の手にある…
瑠衣は総司の手からそっと朱桜刀を受け取った…
赤く光輝く朱桜刀…
瑠衣は一言"眠れ"と言う・・・
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