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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第20章 "追"


裏路地を抜けてからは、ただ黙々と歩き続ける総司と土方…

瑠衣はスヤスヤ眠っている。


川縁を過ぎ屯所に近づいた頃に、総司は瑠衣を起こしに掛かった。

「瑠衣…
起きて下さい瑠衣…」

体を揺すって起こそうとするが中々起きてくれない、なかり時間を掛けた頃、漸く瑠衣が目を覚ました……


「ん…
んん…総司…??」

「えぇ、目が覚めましたか?」

「うーん‥何とか…」

とは言ってもまだ眠そうである…


「屯所に帰ったら、風呂に突っ込みますからね」

「・・・・・
はいっー!?」

総司の言葉で眠気は何処へやら…
すっかり目が覚めた瑠衣である。


「はぁー
そのままで寝るつもりですか?
それと温めないと、痣が消えないでしょう…」

「あ…
痣は直ぐに消しますけど・・・・・」

瑠衣は途中から総司の耳元で土方に聞こえない様に何かを言っている…

「………
冗談でもしませんってぇー・・・」

「なら良いですよ」

「はぁ・・・」

総司はがっくりうなだれている………


(…此奴ら…
そういう関係もあるのか…
まぁ‥男と女当たり前か……)


言葉の意味合いから、男女の関係があると感づく土方…


(鈍感共だと思ってたが、やる事は早ぇな…)


つい小さく溜め息を漏らしてしまう。





「しかしよ、あの黒いお札は何だったんだ??」

ふと素朴な疑問を瑠衣になげ掛けてみる…

「…
多分‥陰陽道と外法を組合せたもの…」

瑠衣がポツリと漏らした‥


 「「外法??」」


総司と土方は何の事だか全く分からない…

「意味の通りですよ、人の負の力…
つまり死に際の…
恨み・痛み・未練・苦しみ…
それと、その死んだ者の血を使って力とし術を使う…
朱雀様や自分が使っている、正規の陰陽道とは真逆の力です」

「ならば、その外法とやらと陰陽道を組み合わせると…」

「えぇ、あんな事も出来ますね
今朱雀様と一族が黒幕を追っている筈です…
外法は決して表には出てはいけないものだから…」

次々開かされる意外な真実に、総司と土方も驚きを隠せない。
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