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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第5章 "誠"
「くっ!!」
そして普通の構えに戻し、"神足"と呼ばれる一族特有の速さにて総司の背後を取り首に竹刀を打ち付けた!!
「う"・・・・ぁ"・・・・・」
腹と首への打撃が有効打となり、総司はその場に気を失って倒れた・・・
「はぁはぁはぁ…」
流石の瑠衣も体力と気力の限界を超えてしまって、その場に座り込んでしまった…
「「「「「・・・・」」」」」
その場の全員が唖然として動けない…
新撰組幹部全員が二人の試合に魅入ってしまっているのだ
・・・そんな中、最初に我に帰ったのは山南だった…
「・・・!!
沖田君!!橘君!!"」
山南は二人に駆け寄る…それを見て他の面々も次々我に返って二人に駆け寄って来た
「大丈夫か!?」
「総司はしばらく駄目だなこりゃ…」
「と…とにかく二人を休ませよう」
総司は原田と斎藤に担がれ、かろうじて意識のある瑠衣は山南に支えられて道場を出た。
「・・・・・・・」
ただ一人、屋根裏に潜む山崎だけを残して・・・
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