この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第21章 "術"


「もっと地味に一枚づつ書くとか、逆に一瞬で出来上がるものかと思っていました」

「地味‥一瞬………」

総司の言葉に、つい耐えきれなくて笑い声を上げてしまう。


「そんなに笑わなくても良いでしょう……」

頬を膨らませて、むすっとしている総司…
そんな総司を見て更に笑ってしまう。


「クスクス…
ご‥ごめんなさい…
クスクス…
地味なんて言われるとは思わなかったから…
クスクス……」

一度笑い出したら止まらない…

「だ…
だってそう思ってたのですから…
あぁー
そんなに笑わないで下さいよぉー!」

「くす…
た…確かに数が少ない時は、一枚づつ書きますね…
後、急に必要になった時とか…
ですが一瞬は無理です、術を少しずつ入れていくので…
一瞬で入れたら、石が壊れるか符が霧散してしまいます」

やっと笑いが収まり真面目に答える瑠衣。


「では、その姿でやる理由は?」

「この姿の方が力が安定するからです
何時もの姿でも出来ますが、やはり不安定になって失敗する可能性があったので…
やはり‥この姿は嫌ですか?」

総司は真面目に瑠衣の前に立ち、その目を見る…

何時もならば多少瑠衣の方が背が低い為、見下ろす感じになってしまうのだが、この姿の時は自分とほぼ同じくらいの高さになる。

瑠衣も真面目に総司の目を見詰める。


「私は此方の姿の瑠衣も好きですよ‥凄く綺麗です」

そんな言葉に瑠衣の顔が仄かに赤くなる…

「あ…
あまりこの姿で、そんな事を言われた事が無いので…
かなり恥ずかしいです………」

この世の中で朱雀様に好きですなんて言える人間は、総司しか居ない…

目を見てはっきりと言われると、流石に動揺を隠し切れない。


総司は瑠衣の頬に触れる…

「本当に…
好きですよ私は…
他人がどう言おうが、知った事ではありません…
私にとって、どちらの姿も瑠衣には変わりありませんから…」

頬に触れる手が温かい…

「…総司…
本当にそんな事を言うのは、総司くらいですよ」

「良いのですよ、私は私ですから、瑠衣は瑠衣でしょう、それと変わりありませんよ」

人斬りと呼ばれても、何時も屯所でほのぼのしてるのも、総司には変わらない。
/735ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ