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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第6章 "同"
「アイツを一番隊副隊長ってのはどうだ??
何かと面倒を起こす総司のお目付役にも丁度良い、暴走しても抑えが居れば安心じゃねーか!!」
「なる程、あの二人を組ませれば他の隊長を付けなくても済むし、向こうから"鬼"退治を望んでくれてるのですから一石二鳥ですねぇー」
普段意見が合わない土方と山南が珍しい事に意見が完全に一致する
「二人がそう言うのであれば私には問題無いよ」
「流石近藤さん、話しが分かって早えーや
副隊長って事で幹部級の扱いになるが、総司を倒しちまってるから問題無いだろうさ…
部屋は総司と相部屋にでもするか…」
・・・と言う事の顛末で瑠衣の部署が決まったのである。
客間ー
瑠衣は広々とした客間の真ん中に布団を引かれ、無理やり布団の中に押し込まれた。
(まぁ…歩けなかったから無理もないか…)
疲れだけで眠くも無く、ただ布団の上に座っているのだが…
(しかし、これ位で体の方が根を上げるとは・・・)
今も"神足"を使った後なので内股や脹ら脛がヒリヒリする
まぁ現代で言ったら筋肉痛である。
(力の補給が出来ないから…)
此処は自分の時代じゃ無い、先代‥当代様の時代…
自然は自分に力を分けてはくれない
世界は自然は現時点の四神に、その大いなる恵みをもたらす
"過去渡り"である自分は神であっても異質と受け取られ自然は自分を拒絶し恵みをもたらさない、そう今の自分は自然と切り離されている状態なのだ‥
(参ったな…予想外に長期になりそうだし、今から玄剤を使うわけにもいかないな…)
朱雀として玄剤を使っても物凄い副作用があるのに、今の自分が使ったら間違いなく数日は身動きが取れなくなる…
それに、何時まで居るか分からないのに、簡単に数少なく貴重な玄剤を使う訳にもいかない。
(一度こっちに来て一度補給したのに…)
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