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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第6章 "同"


(はぁー)


心中で盛大なため息……
正直暫くは外宮には足を運びたくはない
だが、当代様じゃないが力の補給は必要不可欠…

「・・・・・・・・・」

気配を探り誰も居ない事を確認して瑠衣はある行動を実行した


「華因…」

ポツリと小さな声で一人の名を呼ぶ‥

すると瑠衣の胸元から光が現れ、小さな光は人の形を取り、光が消えた時には一人の女が現れた。


「やっとお呼びークス♪」


"華因"


遥か太古に人間によって封じ込められていた炎に属する神の一神

それを瑠衣が偶々見つけ解放した…だが華因は自分を‥朱雀が気に入ったと、自分と共存する事を選んだ

普段は瑠衣の中で眠りに付いている…
必要な時や勝手に行動したい時にこうして姿を表す

現世神である自分と共存したために本来は無かった肉体を持ってしまった…が、本人は全く気にして無く、性別も自由に変えられる。


「私を呼んだと言う事は、力の補給よねぇー?」

「・・ああ・・・」

瑠衣は小さく頷く

「時代が違うものねぇー補給が出来ない…と…
力が無くなるのは華因ちゃんも困るわー
えーと‥今は…瑠衣ね、瑠衣の力は私の力、そうでしょうクスッ

くすくす笑う華因…

「江戸末期、混乱の京の都かぁー美味しそうな力がいっぱいありそう」

自分と違って楽天的な性格の華因、いや本来神とは勝手で気紛れ‥華因の方が正当なのだが‥

「頼めるか?
ついでに近状の情報も欲しい」

「じゃぁー島原が一番ね
遊女にでもなって、力と情報一緒に頂きましょう」

自分と華因は"共存"している、華因が力を吸収すれば華因を通じて自分にも吸収される、力の補給の一番の安全策

「…頼んだ」

華因はにっこり笑い、くるりと一回転なぞして姿を消した・・・


(力の事に関しては当面華因が上手くやるだろう、次の問題は沖田総司か…)


第一印象は悪く無かったとは思う

だが、先程の手合わせ…
あの男はどう思ったのか??


(性格が読めん・・・)


おちゃらけいる奴かと思うと急に真面目になるし、刀を持たせば我を忘れて突進する・・・

(自分の時代では、まずお目にかかれない性格だな・・・)


それ故に、あの男の性格の先が見通せない…
だが、瑠璃との契約がある以上避けては通れない。
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