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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第23章 "師"
「普通それって‥ゲスな勘ぐりって言いませんか??」
流石に辛いものがあり、助け舟を出して見るのだが……
「俺達も遠目だったからなぁ-」
心なしか原田も半信半疑だ。
(ふぅ…
もう少し……)
自分にしても、この話題はかなりキツい…
一番の原因は自分なのだから。
そんな言い合いの中、間の悪い事に、井上と島田が最後のお膳を運んで大広間に来た。
「なんだ?
どうたね??」
「皆さん楽しそうですねえ」
すかさず原田が二人に状況説明を開始する・・・
「良いじゃ無いかね、とうとう総司にも春が来たかぁ-」
流石年長者の貫禄…井上老‥いや、当人に言ったら怒られるだろうけど……
「山崎さんかぁ…
有り得ない事は無いですが、転びますあの人??」
こういう事には何処か天然の嶋田、監察の仕事以外は些か天然系……
「やっぱり本人に聞くのが一番だぁ-!!!
総司っ白状しろっ!!」
それに合わせて、原田の責めが総司に戻り、更に過熱してる・・・
(下手に助けられない・・・・・)
余計な助け舟は此方も危ない、小さく溜め息をして、事の成り行きを見守るしか無いのが少々心苦しい。
「なんや?
どないしたん?」
こんな時に…
間の悪い事に、山崎までもが大広間に入って来た。
早速原田は、山崎を捕まえ問い詰めるっ!!
「山崎!!
お前総司とぉ-」
やはり全く話が見えない山崎、関係ないのだから当たり前である。
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