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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第23章 "師"


あの島原の一件から、暇を見付けては総司と稽古に励んでいる、が‥今日は土方の説教のお陰でそんな元気は全く無い。

土方の鬼の説教…

さしもの総司と瑠衣ですら大打撃で、稽古なんて気力なんか、まるっきり残ってなんかいない・・・・・


「早く布団に入って寝たいです……」

「…そうですね………」

瑠衣が仕方がなく総司の分の布団まで引き、この日はさっさと就寝したとかしないとか・・・・・






早朝ー



昨日の土方の説教のお陰(?)で、早く寝たせいもあり、かなり早く目が覚めてしまった。

早く起きたならばと、二人は胴着に着替え屯所裏の空き地に来ている。



「基本の型と技は全て教えましたが、まだ何か疑問はありますか?」

総司は片手に木刀を持ちながら、瑠衣に話掛け質問する…

瑠衣も木刀を持ちながら、暫し考えている様子……


「そうですね……
総司が平青眼の構えを取る時、体の中心が少しズレますよね?
あれは癖ですか?
それとも平青眼の構えはああなんですか?」

瑠衣は平青眼の構えを取る、勿論総司を真似して中心を少しだけズラしてだ…


「う-ん…
癖‥ですね……
近藤さんにはありませんから、少し傾いた方が技を繰り出す時、若干早いので、何時の間にか癖になっているのですね」

総司は意識して、真っ直ぐに平青眼の構えを取る。


「では、このまま一本いきますか??」

「えぇ」

そのまま、二人はお互いに向けて走り出す!!

「ふんっ!!」


『ガツン‥ガン‥ガン‥ガツン‥』


同じ足運び、同じ踏み込みで、相手に攻撃を入れて行く…

「はぁぁぁぁー!!」

瑠衣は下段から一気に振り上げるが、総司はサラッと交わす、だが、その勢いに乗せて袈裟懸けに振り下ろした!!


 『ガツン!!』


総司は咄嗟に木刀で受ける、同じ型・同じ技でも、使い手が違うだけで技の出し方、その後の剣の流れは変わって来る…

始め、瑠衣は総司の流れと全く同じ方法を取っていたが、最近は自分の考えで技を組み立てていくようになった。


鍔迫り合いが暫く続く、普通ならば瑠衣の方が押し負けると思うが、その素振りは一切無い、あくまでも総司の力量に合わせ、己の力量を合わせているからだ。

だから、何処まで行っても立ち合い稽古は平行線になる……
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