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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第23章 "師"


近藤の言葉に、瑠衣は嬉しそうに笑っている…


(本当に総司が二人居るみてぇだ…)


背の高さを除けば、二人は似た様な髪型や体型をしている、橘の方が若干小ぶりだが・・・


『ガシッ…ガンッ…』


一試合終えて、静かになった道場の外から、激しい木刀の音が聞こえてくる……


「「?????」」

「・・・・・」

何事かと顔を見合わせる三人、何か分からず‥まぁ瑠衣は薄々気付いてはいるが‥、とりあえず道場の外に出て見る事にした・・・




其処には大量の伸びた平隊士と、その前で対峙している総司と斎藤の姿が……

「「「・・・・・」」」


何も言えない近藤、土方と、やっぱりと思う瑠衣………

いつの間に、こんな事になったのやら・・・・・


『ガシッ…ガツンッ…』


三人が来ても、総司と斎藤は止まらない、いや総司が止まらないのだ。


(はぁ…
本気通り越してるよ……)


暴走する総司見て、深い溜め息を吐く、だから道場には余り近寄りたく無いんだ。



「はぁ…副長…
沖田先生止めて良いですか?」

「あ‥あぁ…
止めれるもんなら止めてくれ」

「…分かりました」

もう一度溜め息を吐き出し、瑠衣は総司を止めに動く……


 "フワッ"


土方の隣に居た筈の瑠衣が一瞬消えた…
いや消えた様に見えた。


『バシッ!』


次の瞬間、既に総司の後ろに立ち、簡単に手刀を入れる瑠衣の姿が……

「うっっ・・・・」


 "バタン……!"


当の総司はと言うと、瑠衣に気が付かず一撃を喰らい、気を失って倒れている…


「「?????」」


どうにも訳が分からない近藤と土方?
何故こんな事になっている??


「斎藤さん、何時もすみません‥はぁ……」

「いや…
何時、止めに入るかと待っていた」

「本当に…はぁ………」

どうやら総司の此は、何時もの事らしい・・・


「どうなっていやがる?」

土方が話やがれという顔で斎藤の前に出る…
それに合わせて、近藤も後ろからやって来た。


「「何時もの事です(よ)」」


瑠衣と斎藤は倒れる総司を見ながら、呆れ顔で話し出した。

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