この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第6章 "同"


「そこを言ってるんじゃねぇ、その青痣でよく動けたってもんだ」

「いやだなぁ土方さん、心配なら心配って言って下さいよぉー
照れ屋さんなんですからぁ」

「誰もてめぇの心配なんざしてねーよっ!!」

「またまたぁ」

けらけら笑う総司、土方が総司の心配をしているのは本当だろう
少々言い方がひねくれてはいるが…

土方の眉間の皺が更に増えた…そんな気がする…


「それで、どうされましたか土方副長」

話を止めないと何時までもやりそうなので無理やり始めに戻す
このままだと完全に脱線しかねない・・・・・

土方はそこでやっと瑠衣の方に振り向く。


「あぁ、橘お前の配属が決まった
一番隊副隊長だ、一応幹部級だ有り難く思え」

「一番隊…副隊長…自分がですか??」

流石に驚きを隠せない、なにせ今日入って来た新入りがいきなり副隊長で幹部級だなんて…


「それと部屋は総司と同室だっ!!」


「「はいーっ??」」

瑠衣と総司、示し合わせたかの如く見事に重なる

「何か文句あるか?
隊長と副隊長、同室で問題あるまい」

確かにその通りなのだが……

こちらとしても都合が良いのは確か、狙いは沖田総司その人なのだから。


「…了承しました、今すぐにでも移動致しますか?」

「橘さん!?
良いのですか??」

「はい…
沖田先生これからよろしくお願い致します」

礼儀上ペコリと総司に頭を下げたのだが、向こうは不服そうな顔…

「そうではなくて、一番隊と言う事は"鬼"と対峙する事になるのですよ!?」

一番隊ー新撰組のよりすぐりを集め近藤の警護であり特攻隊として"表"に有名であるが、その"裏"では"鬼"や"怪"を始末する部署である
"裏"はあくまで秘密裏だが……

「朱雀様からも、そのようにと言われております
何も問題はありません」

「だそうだ、諦めろ総司」

ニヤっと笑い総司を見る土方、自分の思う通りに行き心の中でほくそ笑む

「・・・分かりました
覚悟がありな様子、橘さん、此方こそよろしくお願いしますね」

にっこり笑ってはいるが、その目は笑っていない…


(心中図ってるという事か…)


総司の目を見てそう思う、当たり前か…普通好き好んで"鬼"と斬り合いなぞしたくは無いだろう
だからこそ、自分は総司の目を見返した…
/735ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ