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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第24章 "山"
「クスクス…
お休み瑠衣……」
この状態で、暴れても仕方が無いので、此処は大人しく従う事に…
「ぅん‥お休み‥総司……」
総司の温もりには勝てず、直ぐに眠ってしまう瑠衣を見て…
(朝、土方さんに聞いてみましょうかねぇー)
そんな事を思いながら、総司も瑠衣の温もりに勝てず眠りに付いた・・・・・
朝ー
「俺は何にもしてねぇぇーーー!!!」
勿論、総司が朝から土方をしつこく付け回し、問い詰めたのは言う間でも無い……………
瑠衣は昨日の事もあり、今日は急遽非番に…
勿論これも総司の仕業……
そんな訳でまだ瑠衣は布団に居る、勿論朝になる前にさらしと寝間着はきっちり着たが……
(あぁ‥やっぱり力の使い過ぎかぁ…)
瑠衣の姿のまま、力を本気で使うのはかなり負担が掛かる、しかし土方が居た為、仕方無く朱桜刀だけを解放して、朱桜刀を通して力を使った訳で……
(変則的なのは辛い・・・)
無理な力の使い方をした為か体が怠い…
力自体は当代様が回復してくれてるので、全く問題は無いが、体力の方に影響してしまった。
(何だか総司に力を分けていた頃みたいだ・・・)
あの頃の怠さ復活……
久しぶりなので少々辛い…
瑠衣はもう少し布団で休む事を選び、総司の残り香が少しだけ残る布団に潜る…
そのままウトウトと、気持ち良く眠りに付いてしまっていた・・・
一方、総司の方も今日は会議も無く、一番隊自体も非番なので、久々の休みにのんびりしている。
朝から土方を追い掛け気が済んだのか、昼近くになって、総司はやっと自室に戻って来た(土方は災難だったが……)。
「おや……」
瑠衣はまだ寝ている、昼をどうしようか聞きに来たのだが、ぐっすり眠っている瑠衣を起こす気は更々無い。
(やっぱり疲れてますねぇー)
そんな瑠衣を優しく見つめながら、徐に書類整理なんかを始めてみる。
本当は後でも良いのだが、なんとなく部屋から離れたく無くて、好きではない書類整理に手を掛けてみた…
本当に‥久しぶりに、ゆったりした時間が流れる……
ずっと、お互い忙しかったので、瑠衣の気配があるだけで心が安らぐ‥そんな時間・・・
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