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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第24章 "山"


夕方近くになり、瑠衣は漸くはっきりと目が覚めた……

体の怠さも完全に取れている、力が落ちていない分、回復は早かったようだ。


(…あれ?)


総司の気配に起き上がって見ると、文机で居眠りしている総司がいる。


(クスクス…
書類整理お疲れ様…)


そっと羽織りを掛けて、自分は着替えに回る。

着替え終わり布団をたたみ、一段落した後、総司の側の壁に寄り掛かり、のんびりと総司の寝顔を眺める。


(クスッ、無防備に…
総司も疲れているんですよね)


瑠衣は飽きずに、総司が起きるまで寝顔を見て微笑んでいた…



似た者同士、やる事はやっぱり似ているらしい・・・・・









師走も後残す所数日、大詰めを迎え、屯所内も大忙し!!


近藤達は通常の業務に加えて、大量の新年の挨拶状書きにてんてこ舞い状態・・・

平隊士達の大掃除も佳境に入り、屯所内ドタバタと走り回っている。


幹部達も必要の無い、山の様な書類だとか文だとかの処分にうんざり気分…

それで、通常の隊務もあるのだから、皆あらか様にお疲れ顔………


後数日の辛抱だと己に言い聞かせ、皆総出で奮闘していた・・・





瑠衣も島田や山崎らと一緒に、正月用の買い出しに街に来ていた。


「えーと…
酒は注文済みやし、餅米と味噌や塩の調味も大丈夫や、後は御節の材料やな……」

「簡単に言いますけど、何十人分だと思っているんですかっ!
早いとこ回らないと、一日じゃ終わりませんよ」

「そうですね、一番隊の皆さんもいますし、手分けして買い出ししましょうか?」

瑠衣、山崎、島田の他に、一番隊平隊士十名程‥これは手分けした方が早い。


「では簡単に野菜、魚、その他で分けましょうか?」

「せやな、じゃわいは魚で!」

「では自分は野菜で」

「細かい所は任せて下さい」

そう言って、それぞれに分かれ、平隊士を連れて街中を走り回る。

夕方、合流する頃には、皆両手と背中が荷物で溢れ返っていた・・・


「あー
忘れもん無いよなぁ」


「「多分……」」


山崎の一言に、買った物を順に考えていく瑠衣と島田…
余りに多すぎて、浮かんで来ない物まである始末・・・
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