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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第25章 "帝"



所変わって警護組持ち場ー



総司はさっきから所定場所に立ちながら、ただボーッとしている…
原因は勿論、昼間の瑠衣の事だ……

いきなり現れたと思えば、いきなり消えて…
そうしたら、今度は朱雀様と一緒に御所内に入って行った。


(一体何をしようとしているのですか??)


瑠衣が意味も無く朱雀様と行動を共にしているとは思えない、何か瑠衣が関わる理由がある筈…

流石に理由までは分からないが、なんとなく心配でたまらない。


「沖田はん??」

そんな悩む総司に、山崎は声を掛けて来た…

「……
どうしました山崎さん?」

「どうしたのは沖田はんの方や、さっきから呆けてるで…」

「あー
すみません………」

流石に自覚はある……


「まぁ、あれ見たら呆けてるわな…
わいかて驚いたわ…」

朱雀一族の衣装を着た橘、それも朱雀様と同じ輿に乗っていた…

橘と朱雀様が繋がりがあるのは、何となく知ってはいたが、あぁもはっきり見ると誰だって心境複雑なものがあると思う。

沖田はんが呆けてるのも無理は無い、自分も多分‥副長も、あれにはかなり驚いた。


「橘には橘の何か理由があるんやろな…」

「…そうですね…」

「橘の事だから心配はないと思うで……」

山崎はそう言って、自分の持ち場に戻って行ってしまった。


(それでも私は心配なのですよ…)


持ち場から離れられず、動く事無くただ時間だけが過ぎてゆく…


総司の心の不安だけを抱えて・・・


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