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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第25章 "帝"


「此で全てが終わった…
外宮へ戻る、焔用意せい!!」

「はっ!」

これでやっと御所と朱雀様から解放される…
何となくホッとする瑠衣だが……


来た時と同じく、御所正門には輿と沢山の武将・女官が控えている。

朱雀様と瑠衣は輿に乗り、外宮へと出発した・・・





「それなりに収穫はあったな…」

「…そう御座いますね…
宋永輪、調べてみないといけません…」

行きと同じく、向かい合わせで座る朱雀様と瑠衣、嫌でもこれも色たり通り。


「そやつが外法を身に付けている可能性は高い…
一度安倍家を探らせようぞ…」

「作用で御座いますか…」

朱雀様が動くならば、自分が動く必要は無い…

それに……

早く屯所に戻りたい。



「もう演技は良いぞ」

「はぁーーっ
そう言うのを待ってましたよ…」

しっかり声を低くし、思いっきり溜め息を吐く。


「面倒事に巻き込んだが収穫もあった…
それに……」

当代様(朱雀様)はニヤリと瑠衣を見る。

「勘弁して下さい…」

本気で睨む瑠衣、だが当代様はそんな事では怯まない。


「また相手をしてやるぞ…?」

「…ですから………」

当代様の相手は疲れる、自分を振り回して楽しんでいる様だ‥いや…
確実に楽しんでいる!!


「だから言うたであろう、たまには遊び心と言うものを楽しみたいと…」

「遊び心ですか……」

当代様の悪戯心に、最早返す言葉すら思い付かない……


その時、焔が輿の中に姿を現した。


「橘様をお迎えに上がりました」

「うむ、頼む…
ではな、何か分かったら繋ぎを出す」

「分かりました、お待ちしてます」

瑠衣と焔は短距離転移で、朱雀様の輿を後にした・・・・・


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