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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第26章 "考"

勿論、総司からは丸見えなのだが、普通に見たら何か勘違いされそうな状態な二人……
「…瑠衣…んっ…」
「あっ…んんっ…はぁ…」
密着した状態で、お互い口付けを再開する・・・
夜の巡察を終え、永倉に用があり、幹部棟の廊下を歩いている斎藤、総司達の部屋を通り過ぎようとした時、中から小さな声が聞こえた。
「総司…もっと…」
「…えぇ…」
「???????」
斎藤の方は、訳が分からない…
斎藤もその手は知識として知ってはいるが、実はかなり奥手な方である…
「総司、橘、入るぞ…」
一応何かあっては困ると、声を掛け障子を開け中に入ろうとして、目の前の光景に完全に固まった・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・」
「「・・・・・・・・・」」
瑠衣が総司に跨り、口付けをしてる…
二人共着流しを羽織ってはいるが、帯はほどけ前は開いた状態…
総司の方は胸をはだけさせ、瑠衣はその総司にしっかりくっ付いている。
瑠衣の方ははだけた足くらいしか見えないが、何をやっていたかは一目瞭然………
「す‥すまなかった…
同じ部屋ならば…まぁ…あるよな………」
「「・・・・・・・・・」」
瑠衣も総司も、突然の斎藤の出現に言葉が出ない・・・
「お‥俺は何も見ていない…
別に男色が悪いとは言わん…」
そのまま障子を閉め、永倉に用があるのも忘れ、もと来た廊下を戻って行く・・・
「「・・・・・・・・・」」
残された瑠衣と総司…
お互い顔を見合わせ、みるみると青くなっていく…
「・・・・斎藤さん、もしかして…」
先に重い口を開いたのは‥瑠衣だ。
「・・・か‥勘違い…
されました??」
総司もやっとの思いで口を開く。
どっから見ても、男色に間違えられたのは言うまでも無い・・・・・
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