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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第26章 "考"


「総司…どうしよう………」

「どうしようと言われましても…私…そっちの趣味はありませんよ………」

「自分だってありません……」

「さかし…この状態ならば、勘違いされても‥おかしくは無い…ですね…」

「女とバレなかっただけ、助かりましたが…」

着流しを着ていたお陰で、斎藤は瑠衣の肌は見てないようだ・・・


お互いくっ付いたまま動けなく、ただ茫然としている…
先程の甘い雰囲気は何処へやら……

今は斎藤の事で頭が一杯で……


「と…とりあえず、どう斎藤さんに説明しましょうか…」

「説明と言われましても…
まさか瑠衣が女子です、なんて言えませんよ…」

「当たり前ですっ!!」

「斎藤さんの事ですから、誰にも話さ無いとは思いますが…」

此から先、ずっとそう言う目で見られるのは、流石に勘弁である………






屋根の上で、一部始終を見ていた山崎も、流石に顔色が青くなっている。

「ありゃ不味いやんか…」

会話の内容で、瑠衣が女子とバレたのでは無く、男色と勘違いされたのは分かる。

斎藤も、総司達の部屋を閉めた後、放心状態で廊下を歩いて行った。


「全く……
あの二人はお騒がせが好きやなぁ…」

屋根の上で頭を抱える山崎であった・・・・・






"ピシャン…"


斎藤は自室の障子を閉めて、その場に座り込む…


(総司と橘が…男色…)


組内部でも、男色が一部有るのは知ってはいたが、まさかあの二人までもが男色だったとは…
別にに男色が悪いとは言わない、人の愛の形は様々だ。

だが、総司と橘という所に動揺は隠せない。

思えば‥それらしい節は確かにあったが、それは男同士信頼しているものと思っていた。

だが、まだ先程見た光景が信じられない。

どちらも、そっちとは縁が無いと思っていたからだ。


(…どう接すれば良い??)


いや、普段通りに接すれば良い事なのだが、頭に浮かぶ先程の姿が邪魔しそうだ。


その後、斎藤は悶々と深夜中考える事になる。


勘違いのままに・・・






「はぁ…どうしましょう…」

甘い雰囲気も吹っ飛んで、仕方が無く寝間着に着替え布団に潜る。

流石の総司も、瑠衣の布団に潜り込む気力も元気も無い…

瑠衣も布団を被って頭を抱えている。
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