この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第26章 "考"


朝、土方から話しを聞いて見ると、昨日の浪士達は、ただの密会だった様で、勿論二隊合同で取り締まったが、放火犯とは無関係と分かった。

それに昨日は放火も起きていない。

全くの無駄足である。



「はぁ―――っ、走り損です!」

「そんなに走ったのですかぁー?」

自室で昨日の報告書を纏めている瑠衣に、総司は後ろから声を掛けた。


「走りましたよ、嵐山の手前から、街中を抜けて古い廃寺の方まで、全くしつこいったら…
それで収穫無しですからね…」

「確かに走り損ですねぇ」

「総司も良い運動になりますよ?」

何となく、瑠衣の背中に般若が見える…
間違い無く怒っている様子。

こういう時は、さわらぬ神に祟り無しの状態(本当に神様ですから)、総司は話しを変えようと必死だ………


「しかし‥敵方の目的は何なのでしょうね…」

「・・・・・・・・・・」

それが言えれば苦労はしない、出来ないから、地味に苦労してるのに…

総司の目には、般若が二体になった様に見える。

見事に瑠衣の地雷を踏んだよう……です・・・


「あ…あ…る…瑠衣…
言えない事は、決して聞きませんからぁー!?」

「当たり前ですっ!!」

さくっと一言で、総司の弁解を終わらす!

気晴らしに、報告書が終わったら道場でも行って見るか…
密かにそんな事を思ってたりする。


「終わりました、報告書上げて来ます」

そのまま報告書片手に部屋を出て行った。



「こ‥怖かったですよぉ……」

総司はというと、ホッとしたのか、ガックリとうなだれ中だった・・・




その後、道場で平隊士が伸びてたのは言うまでも無い。


ドンドンとやり方が、総司に似てきている瑠衣である・・・・・


/735ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ