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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第26章 "考"


現場から少し離れた路地に男が一人……


「お待ちなさい!!」

総司は男を呼び止めた。


ゆっくりと此方に振り向く男……

綺麗な顔立ちに、長い黒髪を下ろし、痩せ型で背が高い、少し派手目な着流しを着て、腰には刀を下げている。


「こんな時間に、何者ですか?」

男はニヤリと笑い、質問には答えない、変わりに刀を引き抜いた。


「・・・!!」

総司の気配が変わる、刀を抜き、その目は強者を見付け、楽しそうに細めている。


「久しぶりに楽しめそうですねぇ…」

男の殺気は尋常では無い、総司は平青眼に刀を構え、相手の出方を伺っている様子。


瑠衣はもしもの時に備えて刀を抜き、総司の後方で待機してる。


男はゆらりと総司の方へ走り出した!!


『ガキ―――ン!!』


刀がぶつかる音がする!


総司と同格‥いや、それ以上か?

お互い引かない二人、鍔迫り合いになり、力技の攻防が続く。


「楽しいですねぇ…
強い方は好きですよ……」

目を輝かせ、総司はドンドン相手を追い込む。

だが、総司の刀を弾き返し、男は間合いを取った。

総司も構え直し、男に突っ込む!!


『ガキン…シュン…カギ…』


総司の連撃を、冷静に受け止め流していく…
逆に男の反撃が始まる。


『ガン…カキン…シュン…』


どちらも引かない、一進一退体の攻防戦…

隙か体力か?
それが互いの別れ道になる。



瑠衣は黙って二人を見詰めている…
ギリギリまで手を出す気は無い、総司の好きにやらせてあげたい。


だが……


(あの姿‥太刀筋…
吉田稔麿か!?)

だとしたら、今の総司に勝ち目は無い、力量は相手が上だ!!


互いのせめぎ合いの攻防は長く続く・・・

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