この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第7章 "刀"


(助けてくれてるとは理解するけど、其処まで言うのか…)

沢山の追い討ちの言葉にがっくりうなだれてしまう‥


「橘、もう良いぞ」

「はい…」

立ち上がり辺りを見回すと、総司がこっちこっちと手を振っている、確かに隣の席は空いている、それを見て総司の隣に座った。


「凄い言われようですねぇー橘さん」

可笑しそうに笑ってる総司につい横目で睨み返してしまう。

「楽しくありませんっ!!」

珍しく感情そのままに言葉が出てしまう‥
自分こんな性格だったか??


「とにかく朝餉にしよう」

近藤が場を切り替えようと口を出す。


「「いただきます」」


平隊士(幹部か?)の騒ぎと瑠衣の不満爆発の中、朝餉の時間は過ぎて行った。







昼過ぎ、屯所を出て瑠衣と総司は京の街中を歩いて居た。

「こっちですよぉ橘さん」

総司は瑠衣の手を引っ張り、どんどん先に進む
昨日今日の怪我人とはとても思えない。


(外に出る代わりに、湿布とさらしでがっちり固定させてもらったが‥)


それにしても化け物並みの回復力である。


「此処ですよー」

総司は一件の刀屋に入って行く、勿論手を繋がれてる瑠衣は半ば強制的に中に入る事になる。


「こんにちはー」

総司の元気な声に主人が奥から出て来た。

「これは沖田はん、また物色ですかい?」

「いえ、今日は彼に脇差しをと思いまして」

「そうでっか、どうぞご自由に見て下さいまし」

主人は瑠衣を見てニコリと笑い、自分は奥の方に座った。


「此処は色々良い刀があるのですよー
私も非番の時にたまに顔を出してるんです」

「そうですか、沖田先生がそう仰られるのでしたら見る価値は十二分にありますね」

瑠衣はそう言い、店の中の脇差しを物色し始めた。



暫く見ていると、店の隅に不思議な脇差しが目に入った…
青白い鞘に細かい装飾がされてある。

瑠衣はその脇差しを手にしてみた、すると主人が…

「お客はん、その脇差しは駄目ですわ抜けやしまへん」

確かに脇差しは抜こうとしてもビクともしない。

/735ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ