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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第26章 "考"


平隊士がいる手前、瑠衣は一番最後に風呂に入り戻って来た。

其処には布団の上で、ボーっとしている総司が居る

瑠衣も布団の上に座る…


「・・・総司…
愚痴なら幾らでも聞きますよ?」

その言葉に、総司は瑠衣に抱き付いて来た。


「少し……
鈍っていたのかも知れませんね…」

「…そんな事は無いですよ、自分でも普通に戦って、一撃も入らなかったんですから…」

「瑠衣…
また暇な時稽古しませんか??」

「総司がそう言うんであれば付き合いますよ」

「…えぇ……」

吉田との一戦が、総司に此処まで重くのしかかるとは…


(それで気が済むのなら…)


瑠衣は黙って総司に付き合う事にした。



「…世の中には、上には上が居るものですねぇ」

「そんなの当たり前ですよ、自分だって勝てない人は居ます」

「瑠衣がですか??」

「えぇ…
おかしいですか?」

総司は暫く考え…

「いいえ、おかしくなんかありません」

そう言って瑠衣を抱き締める力を強くする。


「総司…」

総司をそっと抱きしめ返し、まだ濡れている髪に手をやる。


「本当に…
私は瑠衣に甘えてますね…」

「良いんですよそれで…
他の人には絶対出さないでしょう?
自分だけには甘えても、愚痴っても構いませんから…
それに、自分も総司に甘えていますしね」

「瑠衣が?
甘えていますか??」

「えぇ…
十分に甘えてますよ」

総司の髪を撫でながら瑠衣は囁く。


「でしたら、もっと甘えて欲しいです」

「…もっと…
ですか??」

髪を撫でた手を、総司の頬に持っていき、総司と目を合わせる…

そして自分から総司に口付けした…
ほんの少し、力を総司に分けながら……


「んっ‥瑠衣…」

「…総司にしかこんな事しませんよ…」

そのまま瑠衣の方が総司を押し倒す。


「普通逆じゃぁ…はぁ…ありませんか??」

「んっ…たまには…ぁぁ…良いかも…と…んんっ…」

口付けは一層深くなっていく…

総司はそっと目の前でユラユラ揺れる瑠衣の胸に、そっと触れた…


「んっ!!
…あぁぁ…」

下から見上げる形になる瑠衣の胸は、かなり豊満に揺れていて、ついその胸に唇を這わせてしまう。


「あぁぁ…んぁっ…はぁ…」

そのまま腰を掴み反転して、瑠衣を下にする……
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