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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第27章 "辱"


「仙人が酒に女‥ですか………」

「はーー
だから型破りな方だと…
何度居なくなって周りの人間が探し回ったか………」

「世の中広いですねぇー」

「・・・
総司の頭の中も広そうですが………
兎に角、そんな方ですよ」

「私の頭の中ですかぁー!?
うーん…
どうなのでしょう?」

総司は本気で首を傾げて、その広いらしい頭で考え出す。


「…あまり深く考えないで下さい全く・・・
総司、屯所に入ったら秘密ですからね!」

屯所の門までもう直ぐの所まで差し掛かっているので、瑠衣は軽く口止めをする。


「分かってますよー」

「…はぁ……」


(本当に分かっているのかな・・・)



瑠衣の心配をよそに、屯所へと戻る二人…
まぁ、総司は知らぬ存ぜぬを通してはくれたが………








「準備が出来た、後は高杉お前次第…」

京の外れの路地で、高杉と星光は落ち合い密談している。


「ふん…
毎回毎回俺次第か‥前のように、その術とやらは破られ無いんだな?」

星光はチラリとこちらを睨む、はっきり言って、この女忍は虫が好かない。


「主の術に不満でも?
術に問題は無い…
ただし、どう誘い込むかは高杉お前次第だと言う事だ」

高杉も星光を睨み返す、主の命でなければ、こんな男と話す気にすらなれない。


「確かに一筋縄じゃいかないさ…
時間は掛かるが策はある、待つのも楽しみの一つだ」

「ふん…
私には分からぬがな…
術は橘が引っ掛かれば何時でも発動する、気長に待つなら待て、それと屋敷は自由に使って構わない、ではな」

星光は高杉に言い捨て、その場を後にした。


「…分からぬか…
お前には分からないさ……」

そう言い残し、高杉も街中に向かって歩き出した・・・・・







「主…」

星光は神社に戻り、宋に報告へと伺う為に方陣の間に入った。


「星光か…して?」

「準備は全て滞り無く、高杉にも繋ぎを付けました」

「そうか…
高杉はなんと?」

「策はあるが気長に待つと…」

宋は微かに笑う…


「気長にか…
あの男らしい言葉だ」

今日も法陣の中には張り付けにされた女が一人…
もう‥どれだけの女が法陣の犠牲になったか分からない、それ程に方陣は女の血と命を食い物にしている。
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