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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第27章 "辱"
囲まれている総司は、次に攻めてくる様子を伺っている、刀の状態からして迂闊に動けないのだ。
一番最初に指示を出した男が、周りの浪人に合図を送る…
その合図と共に、四人一斉に総司に向かって突っ込んで来た!!
「!!
…ちっ!!!」
一番始めに辿り着いた浪人の心の蔵を一突きにし、次に来る浪人の刃を避ける。
『ガキッ!!』
更に始めの男の刀を受け止めるが、先程心の蔵を貫いた感じからして、刀は斬るどころか突くも出来ないくらいに切れ味が落ちてしまっている…
どうしようかと考え、避けるしか手は無いと判断。
やむ終えず刀を弾き返すものの、次の刀が総司を襲う。
「参りましたね‥キリがない…」
斬る事が出来ないのならば避けるしか無い、だがこのままでは消耗戦…
四対一‥此方が不利だ。
『ガキッ!!』
もう一度刀を奪う暇も無く、また襲い掛かる一人の浪人の刀を受け止めるが、其処にもう一人!!
『キンッ…バキッン!!』
「!!!」
一人の刀を弾き、もう一人の刀を受けようとした時、刀の方が保たなく受けた途端に刃は真っ二つに折れてしまった!!
「・・・
だから知らない刀は嫌いです…」
相手から喉元に刃先を付けられれば流石に動けない、折れた刀を投げ捨てた時、後ろから男の手刀が首に入った。
「・・・
くっっ・・・」
捕まるのも致し方無い‥直ぐに殺られないだけマシと‥いう‥‥も‥の‥‥‥‥
衝撃に地面が揺れ‥総司はそのまま倒れ気を失った・・・・・
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