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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第27章 "辱"
「・・・・・・・・・」
猿轡で声が出せない総司も高杉を睨み付けている。
瑠衣も動けないながらも、高杉を睨む目は変わらない。
法陣は瑠衣を金縛りで縛り、どうやら外に出れないようにする結界の効果があるようだ…
逆に言えば、結界という事で、外から中に入れない事にもなる。
だが、高杉は法陣を結界を気にする事無く、中に入り瑠衣に近づいた。
「・・・貴様…」
多分、法陣除けの符でも所持しているのだろう、法陣の中でも高杉は普通に動いている、それとも金縛りは自分だけのものか??
「さて…
楽しみの時間だ……」
動けない瑠衣をいい事に、高杉は瑠衣が着ているものを全て脱がし、そして両手を後ろに回し縄で縛り上げた。
「変態野郎…!!」
高杉を睨みながら、瑠衣は一言吐き捨てる…
どうやら金縛りは体だけで、口は聞けるようだ。
「変態か…
ならばこれはどうなんだ?
本当に効果があるのか??」
高杉は懐から星光が渡した符を一枚取り出し、瑠衣の胸の谷間に張り付けた・・・
"ドクンッ!!"
「!!!!
う"っ…あぁぁ!!」
符は瑠衣の胸に黒い模様を描き、符自体は霧散する…
体中に符の効果が流れ込む‥身体に術が回る…
「はぁ…あぁぁっ!!」
身体が熱くなる…
符に身体が引きずられる……
どうやら符の効果は、使用者を恭順するようにする物らしい…
…が、血にまで術の効果が回った事で、朱雀の血が術の効果を相殺し始めた…
神の血に術は効かない、瑠衣の胸の模様は段々と薄くなり消え、その効果も消えて無くなった……
「はぁ…はぁ…残…念…だったな…自分に…は…そんなもの…効かない」
反動がキツい…
血が勝手に術の効果を相殺する反動をモロに受け、瑠衣の体力を奪い息は上がっている。
「…そうらしな…
相変わらず胡散臭いものだ‥だが金縛りは効いている…」
高杉はニヤリと笑い瑠衣の顎を掴み、己の唇を押し当てる。
「んっ…!!」
何度も角度を変えて押し付けられる高杉の唇…
だが、瑠衣のやろうとしている事を察してか、決して舌は入れて来ない。
(糞っ…
舌を噛み千切ってやろうと思ったのに!!)
瑠衣の心の内とは裏腹に、息をする隙間も与えないような荒い口付に、段々と息苦しさ故に身体から力が抜けてゆく………