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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第27章 "辱"


「そうだ…もっと…もっとだっ!!」

高杉も自身の本能に従い瑠衣を責め立てる…
壊れてしまえ‥その思いを胸に……


「いやぁ…あぁぁ!!…くっ…はぁ…あぁぁ!!」

立て続けのやり方に瑠衣の体も限界寸前で…
精神的にもかなり追い込まれている。

何よりも、総司にこの行為を見られているのが瑠衣を極限まで追い込んでしまっている一番の原因。


「いいぞっ…くっ!!!」

高杉が瑠衣の中で達し白濁を菊門の中に放出、その間、僅かだが高杉の動きが止まった。


(今だっ!!)


残りの集中力を全て総司の縄と朱桜刀に向ける…
歯を食いしばり、瞳が僅かに赤くなるのを無視して、今出せる限りの力を使い続ける。

総司もそれを見逃したりはしない、縄が緩み解けたところに、瑠衣の刀がこちらに飛んで来た!!


「!!!」


 『パシッ!!』


それをしっかり受け止め素早く刀を引き抜く、相変わらず瑠衣の刀は持っていないかのように軽い、此ならば縛れ多少痺れた体でも普通より更に素早く動ける。

そして、そのまま気が緩んでいる男達に斬り掛かった!!


『ズシャ…ザンッ…シュンッ…ズシャ…ズシャ…』


次々と男達を斬り倒していく総司、隙だらけの者達に負ける訳が無い…
それに瑠衣の稽古のお陰と、この刀で体は軽く思い通りに動く。


「はぁぁぁっ…!!」


『ズシャ…シュンッ…シュンッ…ザンッ…ズシャ…ズシャ…』


瑠衣が前に言っていたように、幾ら斬っても刀は斬れ味が落ちる事はない。

慌て刀を取ろうとする男達を、その前に素早く移動し斬り捨てていく……



何時の間にかバラバラの男達の死体の中に立っている総司、残りは高杉晋作のみっ!


 "タンッ!"


軽い足音と共に総司は高杉に向かっていく…

だが!!


 "バシーッ!!"


法陣が発動し、総司の行く手を阻んだ。


「くそっ!!」

刀を構え、総司は高杉を睨み付ける………

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