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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第27章 "辱"


「…落ち着きました?」

総司はそっと瑠衣に声を掛けてみた・・・


「…はい…
取り乱して‥すみません…」

「いえ…
当たり前ですよ…
あんな酷い仕打ちをされて、正気でいられたのが奇跡です」

「あんな姿…総司に…見られるなど…」

思い出して、瑠衣はまた俯いてしまう。


「瑠衣に罪はありません、捕まった私が悪いのですから」

「ですが、罠があると分かっていて来た私も悪いです…」

「本当に瑠衣は無茶ばかりしますから…
でも、そのお陰で助かったのも事実ですよ」

「…うん……」

総司は瑠衣の顔を上げさせ、軽く口付けする。


「総司…」

「帰ったら全て消毒してあげます」

「・・馬鹿…………」

二人共、その言葉に安堵を覚える‥終わったと……




辺りはバラバラに切断された死体…

血の海…
どれだけ総司の怒りが強かったかかを伺える惨状だ。

血の匂いが部屋を包んでいるが、総司と瑠衣は気にならない、こんなのは日常‥今更驚きも無い。



「…派手にやりましたね」

「あーえぇ…
手加減する気が無かったもので…
しかし瑠衣の刀は使いやすいですね、本当に持っていないかのようです」

細い木の枝くらいの軽さ…
世の中にこんな刀がある事自体驚きに値する。


「それがあの刀の特徴です、総司だから扱えますが、普通の人間が持てば発狂しますよ…
総司は私が認めましたから、朱桜刀は暴走する事無く総司に身を委ねます」

まだ床に突き刺さっている朱桜刀を見る、自分の許しが無ければ持つ事すら許され無い特殊な刀…
自分の意志のままに朱桜刀は従う、そう契約をしている。


「私だからですか?」

「はい、総司ならば大丈夫だと判断しましたから」

総司は高杉が脱がした瑠衣の着流しをそっと掛けてやった。


「何だかそれは嬉しいです、瑠衣は余り人を認めませんからね」

着流しを着ながらも、総司の話しを聞いている瑠衣…


「他の人は兎も角…
総司だけは特別です………」

「こういう時は本当に嬉しい事を言ってくれるのですよね瑠衣は…」

「・・・・・・・」

総司に背を向けているが、その顔は耳の先まで真っ赤になっている。
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