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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第28章 "謎"
☆天然理心流☆
多摩(日野)にあった試衛館の流派
当時、田舎剣法と蔑まれ、江戸の武士達から相手にもされていなかったが、練兵館とは仲が良かったとされる
稽古は独特で、まるで丸太のような木刀を使い、本物の刀と同じ重さで稽古した事から、あの素早さが出来上がったようである
近藤が四代目師範
門下は井上と沖田のみ(土方も門下だが独自剣法に近いので目録止まり)
理心流最高の技が、近藤ですら習得出来なかった『三段突き』だが、これは後世に残っていなく幻の技とされている
理心流自体も近藤の代で一度途絶え、現存するのは明治以降に永倉が覚えていた理心流を教えた物(諸説あり)
幕末、新撰組と共に脚光を浴び、新撰組と共にに消えた幻の流派、それが天然理心流であった
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