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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第28章 "謎"


総司と瑠衣の高杉騒動も無事に見付からなく終わり(結局誰一人分からなかったようだ)、相も変わらずの日常が戻って来る。


そんな中で瑠衣の憂いの原因は、空の結界陣である。

三つ破壊し残り五つ、しかし未だに他が見付かる気配は無い、それに何故あんな街中に術石が配置されていたのかも疑問…

問題山積みのまま春三月に突入…
此処でやっと当代様から、宋永輪に付いての報告が上がって来た。


「はぁー
一見不振な所無しかぁ…」

一括りに纏められた報告書、それを何度も捲りながら瑠衣は溜め息を吐く……




宋 永輪
年齢二十七


四歳の時に安倍家に引き取られるが出自は不明とされている。

信州の山奥の村に産まれ、四歳の時に力が暴走…
それを安倍家が発見し、無理やり安倍家に連れ込んだが事実のようだ。


其れから安倍家で陰陽道の修行をし、めきめきと実力を開花させていく…

だが、そんな永輪の力を安倍家は恐れたのか、半監禁状態だったらしい。

十五歳で陰陽道を一通り極め、御所詰めとなるが、一切御所から出る事を安倍家は禁じた。

そんな御所生活で御上に気に入られ、十九歳で御上の側付きとなり、二十歳で安倍家陰陽師の筆頭にまで上り詰める。

だが、安倍家としては面白く無く、宋姓のまま安倍家とは婚姻させなかった。

筆頭と言えど安倍姓では無い永輪は、かなり微妙な立場だったらしい、其れが安倍家の狙いでもあったようだが…

御上の元、過去の陰陽道に関する書物の編纂に当たり、その実力を宮中に示している。

筆頭と言う事で御上の吉凶、方替え、占い全般を取り仕切っていたが、大きな儀式は安倍家の人間が司っていたようで、表の公式記録には永輪の名は無い。

二十三歳の時、御所内に雷が二本落ち祠を破壊する事件が起きる、その二日後、永輪は突如御所から姿を消し、そのまま行方不明になった。

公式記録では、落ちた雷に打たれ死亡となっている。


(境遇は酷いが、別段変わった所は無い…
しいて言うなら、書物の編纂と雷事件……
それが引っかかっりを覚える、どんな書物だったのか、雷と永輪の関連性は??)


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