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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第28章 "謎"


「あーー
向こうからの情報ならば、絶対部外秘だと思ったので…」

つい頬をポリポリと掻いてしまう。


「総司、秘密ならば直接伝えに来るか、外宮に呼び出されるかします…
書式で来ると言う事は、それ程重要性が無いという事です」

「それもそうですねぇ…
では土方さんに見せるのですか?」

「………
一応見せてみようかと…
その前に夕餉の時間ですけど…」

「あ"っ・・・・・」

情報に夢中になり、すっかり夕餉を忘れていた総司、遅れれば鬼の雷が落ちる………


「瑠衣っ!!
大広間行きますよっ!!」

総司は慌てて瑠衣の腕を掴み、大広間に走った!!





なんとか夕餉には間に合い(総司に全力疾走させられたが…)とりあえず鬼の雷からは逃げた総司と瑠衣。

夕餉が終わり土方が立ち上がり大広間を出た所で瑠衣は土方を呼び止める。


「副長…」

「あ?
橘どうした?」

「後でお願いがあるんですが…」

その言葉に渋い顔をする土方‥何故??


「総司にでも頼まれたか?
金子なら貸さんぞ??」

「すみません…
沖田先生と一括りにしないで下さい………」

ガクッとうなだれる瑠衣、土方‥其処まで総司に金子を貸すのが嫌なのか………
…いや…話が違うっ!!


「似たようなもんだろお前らは…」

「・・・ですから副長……」

土方はニヤリと笑い、からかうのも此処までかと思う。


「では何の用だ??」

今までとは別人のように土方の目が光る。


「少々見て頂きたいものがあるんです、あまり組とは関係ない話になるかも知れませんが…」

此奴がこう言うのならば何かあるんだろう…


「…あぁいいぜ、後で俺の部屋に来い」

「ありがとう御座います、後で先生と一緒に伺います」

瑠衣は土方に向かい、ニッコリと笑う。


「…やっぱり一括りじゃねぇか…」

そう言いながら自室に戻って行く土方を見詰め…


「一括りって…
酷いなぁ……」

全く意味の分かってない、天然の瑠衣でした・・・・・





暫くして総司と瑠衣は土方の部屋を訪れた。

二人仲良く並んで座り、真面目に土方の方を見てる。


「…で、何だ話っていうのは…??」

瑠衣が風呂敷を開けて、一括りにされている分厚い報告書を、土方の前に差し出た・・・
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