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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第28章 "謎"


「話の前に、これに目を通して頂けませんか…」

分厚い報告書に土方の眉間に皺が出来る。


「またご丁寧な報告書だな」

そう言いながらも報告書に手を伸ばす、そしてそのまま読み始めていく………


「「・・・・・・・・・」」


土方が読む間、何も語らない二人…
読み終えて、土方がどうでるか見ようという腹の内だ。


「・・・・・」

初めは乗り気では無かった土方も、内容が内容だけに真剣に報告書を読み進めている。

四半時も過ぎた頃か、土方は報告書を下に置いた。


「…橘……
一つ聞くが、これを見せても良かったのか?」

「・・・
構わないと判断しましたので副長にお見せしました…」

普通ならば絶対に見られない内容ばかりな筈なのに構わないか…
朱雀様は何処まで京を把握しているのか……


「とんでもない内容だな…
御所の内情に安倍家の内情、封印の在処に、宋という男の正式で細かい詳細…」

「はぁ…
自分が頼んだのは、宋永輪の詳細のみなんですが…
何故か其処まで付いて来ました」

「じゃぁ、全て関わりがあるんじゃねぇか??」

「全てですか??」

宋永輪に全て繋がるもの…
御所・安倍家・封印…全てを知る事で何が出る?

しかし、この報告書には外法と空の結界陣の事は一切記されて無い、それは何故??


「良く此処まで詳細に調べられるもんだ…
普通御所も安倍家も秘密が多い所だろう…」

「あーそれは…
蛇の道は蛇というやつですか……」

どうやって調べたか何てはっきりとは言えない…

御所内部は当代様からの情報が大きいが、安倍家の方は…
多分、餌か何か使ったのだろう、その内容までは考えたく無い。


「腐った公卿共に落ちた安倍家当主か…
京自体も怪しいもんだぜ」

「確かにそうですねぇ」

土方の言葉に総司も同意している…
自分だって同意したくなるが……

外藩と通じてる公卿共、力の無い安倍家当主…
内情はボロボロで、見るに耐えない事ばかり……
此だから七卿落ちなんて事件になる。


「だが、この宋永輪という奴は何故姿を消した?
安倍家に迫害されてたとはいえ、御所内でそれなりに力を持っていたんだろ、それを捨ててまで何を求めた??」

普通ならば、あり得ない程の異例な出世…
二十歳前後で筆頭に登り詰める事など、まずあり得ない‥それとも裏があるのか??
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