この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第28章 "謎"



(はぁ……
自分とした事が迂闊だ…)


六方星ならば一つの仮説が立つ、もし当たりならば、全ての術石が見付かる筈……

瑠衣は総司を急かして、急いで屯所へと戻った。





屯所に戻っても朝餉を抜ける訳にもいかず、大人しく朝餉を取り、大急ぎで自室に引き返して来た。

そして文机に座り、紙と筆を取り出し、紙に正確な八角形を書く。


「これで…」

その八角形の天辺と底から、今度は正確に三角形を上下に二つ、八角形の中に入れていく…

その形を見て納得する瑠衣、前に貰った当代様からの印付きの地図を取り出し、今度は地図にもう一度同じように書いていった。


「…やはり……」

八陣結界と六方星…
組み合わせた地図を見る。

自分と当代様が破壊した八陣結界の一辺になる場所が二ヶ所、それに六方星の線が交わる場所に、街中で土方連れの時に見付けた術石の場所と完全に一致した。


「此だから見つからない訳だ…」

八陣結界だと思い、京の外ればかりを探していても見付かる訳が無い、それもかなり広範囲に探していた。

当代様が破壊した場所と、街中で破壊した場所は縦一直線に繋がる。

そう考えると、自分が破壊した場所を含め、二本の縦の直線で繋がっている事になる。


要は京の外れに術石が四つ、街中にも術石が四つ、それも東から西へ二本の線が走ったようになるという仕組み。

東の端の二つを破壊しているから、外は西の端の二ヶ所…
中は一つ破壊しているから、四角形に残り三ヶ所……
多分これで当たりだろう。

まさか直線二本で配置されてるとは思わず、大きな空振りをしてしまった。

後は自分の仮説が正しいかどうか、街中の土方連れで破壊したの時の、対角線上にある場所を捜索すれば、全てが見えるだろう。


これは全て陰陽道…

宋永輪との関連性もかなり高くなった。


/735ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ