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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第29章 "策"


「・・・・」

瑠衣は少し間合い取り、苦無を数本相手に投げるが、そんな攻撃を軽く交わす星光。


「そんなものか?」

間合いを取った星光が円月輪を瑠衣に向かって投飛ばした!

瑠衣は相手が円月輪を投げるのを待っていた、同じ武器は二度はくわない…


『パシッパシッ!!』


ニヤリと笑い、円月輪を受け止める。


「なっ・・・貴様っ!!」

形成逆転、瑠衣は円月輪を使い攻撃をしていく、何事三度目だ使い方はもう全て分かっている。


『キン…キン…キン…シュン…』


逆に星光は忍刀で応戦するしか手は無い。


「人の武器をー!!」

かなり怒り心頭の様子で、瑠衣に飛びかかって来る!

そんな星光の攻撃を軽々かわす瑠衣、本気全力と言ったからには、やる事はやる!!


「・・・ふっ・・・」

円月輪を振り回しながらも、影から手裏剣を投げる!


「!!!!!」


『ドス‥ドス‥ドス‥』

身を翻し、かろうじて手裏剣をかわす星光、其処に円月輪が近付いて来るっ!!


『キ―――ン!!』

円月輪を弾いた星光は、円月輪が屋根から落ちて行くのを眺めるしかない………


邪魔な円月輪は処分した、瑠衣は忍刀を抜き、星光に襲い掛かかって行く!


『キン…シュン…シュン…』


お互い受けるか避けるかで勝負にならない…
それもその筈、瑠衣が星光に合わせ手加減しているから……
下手に傷付けては元も子もない。

なるべく無傷で捕まえたい、そんな策略から星光に合わせているのである。


「くそっ!!
貴様一体何者なんだ!?」

一向にケリが付かない戦闘に、星光に焦りの色が浮かぶ。


「…くくく……」

瑠衣は余裕を見せ、星光を挑発する。


「このっ!」

苦無、手裏剣、忍刀…
全てをかわす瑠衣に苛々は尽きない。


(…そろそろか?)


これを待っていた…

苛々して隙が出来ている星光、瑠衣は懐から煙玉を取り出し、星光に向かって思いっきり投げ付けた!!


"ボワッ!!"


屋根の上に煙が一気に充満、その一瞬を見逃さず瑠衣は星光に詰め寄り、首の後ろに仕込み針を刺した。

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