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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第30章 "桜"


少し外れた所に桜が一本だけある、彼処ならあまり人は来ないだろう。

そう思い、大木に向かって歩く。



大木に近づいた時、先客が居る事に気が付いた。


(何処でも先客はいるもんだ)


溜め息一つ付いて戻ろうとした土方だったが、先客の姿を見て立ち止まってしまう。


(……
総司と‥橘???)


暗くてはっきりとは見えないが、総司である事は間違いない。

大木に寄り掛かり、深く口付けをしている二人…

総司がそういう行動に出る相手はただ一人、橘しかいない、それも女子の着物を着ているようだ。

つい見入ってしまう土方…

橘の女子姿だけでも驚きなのに、こんな外でそんな行動に出ている二人にもっと驚く。


(本当に‥ついこの間まで餓鬼だと思っていたのが、今は一端の大人か…)


総司を小さい頃から面倒を見て来た土方にとって、総司は一生女には縁が無いのではと心配していた。

だが、そんな心配は無用だった訳で…
自分で唯一の女を見付けてしまった…

相手が橘って所に少々驚いたが、あの二人はお互いがお互いを補って均衡を保っている。

総司も橘のお陰で心に物事を秘める事も作り笑顔も無くなり、橘も総司のお陰で感情豊かに走り回っている。

どちらも離されない存在…

そんな二人が愛し合うのは至極当然な事……



そんな事を考えてるうちに、二人の口付けは深く激しくなっていく。


(はぁ……
幾らなんでも、これ以上いたら野暮だろうが…)


土方は音を立てないように、元来た道を戻り始めた・・・








「んっ…あぁ…」

「はぁ…瑠衣…もっと求めて…」

「んぁっ…総司…んんっ…」

総司と瑠衣の口付けは激しさを増す…

総司が瑠衣の舌を追いかけ回し、捕まえ吸い甘噛みする。

瑠衣も総司に答えるように、唇を舌を絡めていく…

お互い息をする間も無いような激しい口付け…

あまりの激しさに、先に崩れたのは瑠衣の方だ。


総司にしがみつき、肩で荒い息をしている。


「はぁ…はぁ…はぁ…総司…やりすぎですよ…はぁ…」

「はぁ…すみません…つい夢中になってしまって……」

体の力が入らない瑠衣を、総司はしっかり抱き締めた。
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