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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第30章 "桜"

総司はゆっくり静かに腰を動かしていく…
「あっ!!…そ…総司…んんっ…そう…いうの…は…あぁ…反則…ですっ!」
急に快感に支配され、瑠衣の体が跳ねる!
「我慢するの…くっ…はぁ…限界…だったのですよ…はぁ…はぁ…瑠衣の…中…気持ち…良すぎます…はぁ…はぁ…」
「んぁぁぁ!…馬鹿っ…!!」
総司の腰が少しずつ早くなる、瑠衣の声も甘く高い声に変わっている…
「あぁぁぁぁ!…総司…もっと…んぁぁぁ…私を…滅茶苦茶に…して…はぁぁ!!」
「えぇ…はぁ…はぁ…今日は…離さない…言った…でしょう…くっ…」
総司の全てを己が身に刻み込みたくて…
総司に自分の全てを覚えてて欲しくて……
多分此が総司とゆっくり出来る最後の機会だと思うから…
総司の心に少しでも自分が残っていますように…
自分の我が儘でしか無いのは百も承知しながら、それでも一分の望みを掛けてしまう。
「んんっ…総司…んっ…」
自分から総司に口付けし、総司に舌を絡める…
そんな瑠衣の行動にも、総司はちゃんと返してくれる。
部屋の中に、お互いの動く音と口付けの音が響く…
二人共、そんな事はお構い無しに行為は進んでいく……
「はぁ…瑠衣…うっ…」
狭い瑠衣の中に総司は顔をしかめ、必死に耐え我慢しているが…
「あぁ…総司…が…まん…しないで…んぁっ…私も…」
「えぇ…ですが…くっ…まだ…離しません…」
「うん…はぁぁ…離さないで…お願い…」
総司の腰が早くなる…
瑠衣も背をしならせ、二人同時に果てた…
何かを心に刻みつけるように…
その後も何度も求め合い、お互い疲れ果てるまで行為を繰り返し、そして気を失うように眠った・・・
瑠衣は何気なく目が覚めた、まだ夜は明けていない…
ぐっすりと眠る総司を見て、切なそうな顔をしてしまう。
(責めるならば…
私を責めて……
決して総司のせいでは無いから)
別れの時、自分は総司に何を言うのだろう…
全ては自分が総司に関わったばかりに…
総司に辛い思いをさせてしまうかも知れない。
私は………
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