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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第31章 "壊"


"ビシッ!!"


結界に触れた途端、低級がわんさかと湧いて出て来た。


「ふっ…
此処は数が多いな……」

「そのようで…」

瑠衣も刀を抜く。

本能的に襲って来る"鬼"を次から次へと倒していくが……

だが、中々減らない。


「最後は手が込んでますね」

「そのようだ…」

倒しても倒しても召還される"鬼"、何時まで出て来るのか。

このまま続けば消耗戦になる…
召還の媒体は何処だ!?

瑠衣は"鬼"を倒しながら、周りを見渡し……


「あった!!」

結界の中に白い石と符!

だが、結界を破壊しなければならない。

当代様も気付いたようだ。


「このままでは埒があかぬ、結界を破壊し媒体を破壊するぞ!!」

「えぇ!!」

当代様は結界に走り、瑠衣は"鬼"の相手を続ける。


『パキン‥パキン‥パキン‥パキン‥パキン‥パキン‥パキン‥パキン‥』


結界の破壊される音が聞こえる、そのまま"神足"で媒体をも破壊し、此方に跳びずさった。


『グサッ‥グサッ‥ドシャ‥グサッ‥グサッ‥』


残りの"鬼"も何とか全て始末した…
だが、何かがおかしい……

何時もならば、直ぐに上級が出て来るが、その気配がないのだ。


「「・・・・・・・」」


どちらともなく結界の方を凝視する。

すると、急に新たな黒い結界が現れ、中から黒い龍が姿を表した!!


「なっ!!」

「外法の龍!?」

予想外の召還の龍に、瑠衣も当代様も流石に驚くしかない!


「水か…」

「面倒ですね…」

龍は此方に向かって黒い水流を吐く!!

咄嗟に避ける瑠衣と当代様、だが逃げてばかりもいられない。


「此は我が殺る」

当代様は瑠衣の前に立ち、朱桜刀を横に……


「"我が炎よ…火の龍となりて敵を打ち砕け!!"」

朱桜刀が反応し赤く光り、炎が現れ黒い龍へと飛んで行く…
その間に炎は龍の形になり、黒い龍に巻き付いてゆく。

互いの力勝負…
多分勝つのは……

黒い龍に炎を吐く火の龍、巻き付いた龍の体は、黒い龍を飲み込み絞め千切ろうとする。

抵抗するがのように、暴れる黒い龍。

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