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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第32章 "宋"


自室に戻り、瑠衣は箪笥から次から次へと道具を出していく…

やはり土方の感は当たる…
瑠衣もそう思うからこそ、持てる力を十二分に使おうと、道具の確認をする事にした。

畳の上に並べられた道具達、当代様から頂いて、使わないと思いしまい込んでいた物もある。


「何時の間にか増えた…」

「本当ですね…
あっ、前に占いに使用した‥えーと・・・」

「八卦鏡ですか?
…意外と今回は使い道あるかも知れませんね…」

占い・失せ物・後方角が分からなくなった時も使える。


「後は…」

人形代二枚・力の石二個・力の玉二個・結界石十組・符十三組・八卦鏡…
今回は符など気休めにしかならない。


「結構重装備になりそう…」

多いに越した事は無いが、結界石十組八十個はかさばる。

腰に括り付けて精々六組が限界‥か。

形代、力の玉は必要だし、力の石はいざという時術の代行をしてくれる…
後は八卦鏡、そんなに大きく無いから、まぁ持てる範囲か。


「うん、決めた」

結界石四組と符を避けて、他の必要な物はひと纏めにする。


「あれ?
符は使わないのですか?」

「はい、使い易いですが少々弱いので外しました」

「折角あるのに勿体無いですね」

「ぁはは・・・
人にも効果ありますよ、総司が使いますか?」

「私ですかぁ!?
確か、ただ投げ付けるだけでしたね?」

「えぇ、後は勝手に結界になるようにしていますから」

「ならば貰っておきます」

総司は瑠衣から結界符を受け取った‥使う事があるのか無いのか。



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