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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第7章 "刀"


「……冗談です…」

「・・・・・・・・・・・橘さん…あなたでも冗談を言うのですね…」

見事に填められてる事に気づき、総司は不機嫌ですって顔をする。


「冗談くらい言います
自分鬼か化け物ですか?」

此方も負けずに不機嫌ですという顔をする…


お互いの不機嫌な顔をしばらく見合い…


   笑い出す二人


「「あはははは……」」

その姿は長年付き合いがあるような柔らかい雰囲気を醸し出しいる。


「橘さん、面白過ぎますぅ」

「沖田先生こそー」

笑いが止まらない二人…


『総司!!橘!!夜中にうるせーぞっ!!』


遥か彼方から土方の怒鳴り声が木霊する。


((五月蝿いのは土方(副長)さんの声でしょー))


とりあえず、とばっちりは悔いたく無いので笑いだけはなんとか抑えた。

「・・・寝ますか…」

「そうですね…逃げるが勝ちです」

布団に潜り込み行灯の灯りを消す…
深夜である、総司は直ぐに眠りに入って行った。



「…」

瑠衣は眠りの力を使い、総司を起こさないように気を使い、静かに眠っている総司の唇に口付けを落とし力を流す…

そして力が総司の中に入って行くのをただじっと観察していた。


(どうしてなのだろう不思議と嫌じゃ無い…)


現代でも"時渡り"でも当代様の時でも口付けがあれほど嫌だった筈なのに、総司には不思議なくらい嫌と思わない何故?


(???)


自分自身の感情がよく分からない、何故そう思うのだろうか??


「・・・」

答えが出ないものを考えても仕方ないので、もう一度布団に入り今度こそ眠りに付く。



二人ともに何かの"凝り"を残しながら・・・・・
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