この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第32章 "宋"
『ドガガガガガガガガ!!』
苦無と手裏剣の雨を器用に避けて、瑠衣と総司は神社に辿り着く!
『ドガッ!!』
瑠衣は扉を蹴り破り中に…
中にも浪人が十人程待ち構えていた。
「総司は中の浪人を、自分は中に入って来た忍を殺りますっ!!」
「分かりました」
お互い背を付け敵を迎え撃つ。
『グサッ…ザンッ…ズシャ…』
躊躇い無く来た順番から斬り倒す総司と瑠衣…
忍もそれなりに数が居たようだ。
気配で人数を考えつつ刀を振るう。
また一人、瑠衣が蹴り破った扉から忍が苦無を持って飛び込んで来る!!
『シュンッ!!』
苦無が届く前に刀を一閃し胴を切断!
流石今日は、情けなんて構っている余裕は無い。
通路が狭めなので、集団で襲い掛かって来る事は無いが、その分時間は掛かる。
「総司そちらは??」
「後三人ですね、忍は?」
「後二人っ!!」
中の浪人が総司を襲う、外の忍が瑠衣を襲う!!
『ドガッ…ズシャ…ズシャ…』
外内共に後一人!!
「次で一応最後ですね」
「はい、総司一気に行きますか?」
「そうですねっ!!」
言葉が終わる前に、二人は最後の相手に向かって飛び出した!!
『ズシャ…ザンッ…』
最後を倒し、漸く一息吐く。
「次‥行きますか…」
二人は斬り殺した死体を跨ぎ、通路の中に入って行った。
『キンッ…ザンッ…』
此方、土方達も三人背合わせで向かって来る浪人を斬り倒す。
「後数人やな…」
山崎は苦無を取り出し、浪人に向かって投げ付ける!
『グサッ…グサッ…』
喉元に入り倒れる浪人。
「後は一気にたたみかけるぞっ!!」
土方の掛け声で、山崎と斉藤は浪人に向かって斬り掛かって行った!!
・