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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第32章 "宋"



『パンッ!!……グサッ!!』

永輪の結界を突き破り、御神刀は永輪の心の蔵を一突きに貫抜いた……


「き…きさ…ま…」

御神刀を引き抜くと、永輪は力無くその場に崩れ落ち事切れる。


「はぁ…はぁ…はぁ…
やれば出来るものですね……」

血を払い御神刀を収めるが、永輪が死んでも巨龍は消えない。


「はぁ…何故……」





空では、巨龍と鳳凰の戦いがまだ続いている。

だが、永輪の力を無くした巨龍は急速に力を弱めていく。

それを見逃さず、鳳凰は巨龍の体に食い込み全てを焼き尽くす。

自分の鳳凰の上にいる瑠衣…
巨龍が焼け消えるのを、ただ無言で無表情で見ているだけ。

巨龍が全て消えたのを確認した瑠衣の体が急に揺れる。

瑠衣の鳳凰も薄くなり消えた……

当然支えが無くなった瑠衣は、空から落ちるしかない。

当代様も鳳凰を維持するのが限界で、瑠衣を助けるに助けられない。

気を失い、地上に落ちていく瑠衣………


「!!!」


"ドサッ!!"


それに気付いた総司が走り、瑠衣を受け止める‥が、勢いが有り過ぎ自分も地面に何度も転がった。


「はぁーー
びっくりしました」

したたかに体を打ったが、瑠衣がそのまま落下するよりましだろう。

痛い背中を我慢して、上半身だけ身を起こす。


「瑠衣…瑠衣!!」

完全に気を失っている瑠衣は何の反応も無い。


「力の使い過ぎだ、深い昏睡状態に陥ってる」

黒髪に白眼の男が総司に話し掛けて来た。


「??
あなたは??」

「我は玄武、どれ見せてくれないかい?」

「あっ!
はい……」

総司は抱き締めてる手を離す。

玄武様は瑠衣の胸に手を置き、その手から白い光が現れ瑠衣の中に入っていく。


「しかし兄さん凄いなぁー
人間の癖にあんなんしちゃうなんてなぁー
あぁ、俺白虎な」


(…玄武に白虎?・・・・・四神様!?)


予想外の人物に総司の目が丸くなる。

人と接する事など殆ど無いと言われている幻の神様が目の前に居る。

当代様も青龍様に助けられ、地上に降りて来た。

此方も相当ボロボロになって、青龍様に抱えられて、何とか立っている状態。
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