この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第33章 "乱"


瑠衣はうーんと、困った顔で唸っている。


「…まぁ……
生活の知恵というもんですね…
蝦夷ならではの生活というのもありますから」

「それは何処も同じですね」

「そう言われれば、其れまでですが…………」

たわいの無い話をしながら祇園に向かう二人…

瑠衣に取っては、最後の総司との楽しい会話…
此から先、そんな余裕なんか無くなるから。


「蝦夷…
先生と行って見たいですね…
かまくらなんか作ったりして‥クスクス…」

「かまくら??」

聞いた事の無い言葉に、総司は首を傾げる。


「あ‥知りませんか?
雪をいっぱいあつめて山にして、中をくり抜くんです…
で、中に人が入れるようにして、中でお汁粉とかお持ちを焼いて食べたりとか‥楽しいですよ」

「へー
雪の中でそんな事するのですか、楽しそうですね」

「はいっ、ただ‥大概は大人が作って、子供が遊ぶ物ですが…」

「…それって……
さり気なく私が子供だと言ってませんか…」

頬を膨らまして瑠衣を見る総司、絶対からかっている‥そう思う。


「さぁ…
捉え方次第ですよ」

瑠衣はお腹を抱えて笑っている…
総司をからかうのも最後だから、思いっきり楽しもうと言う腹の内…


総司に気付かせないように、さり気なく………


もう少しで祇園会所…
入ればこの楽しい雰囲気も終わり。

後は激戦に向かって走るのみ…


(神様が神様にお願いってありかなぁ…
出来れば自分が思っている事にはなりませんように……)


総司と瑠衣は何事も無いように、祇園会所に入った。



/735ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ