この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第8章 "常"


「月に詠むと書いて、つくよみ、滅茶苦茶美人で、そっちの方もなかなかのモンらしい」

「左之、字読めたんだ…
ってそっちって??」

藤堂はよく分からないそっちの方が気になるらしい。

「そっち???」

瑠衣もそっちと言う言葉に引っ掛かりを持つ。

「左之、天然二人にそれは無理だろう…」

溜め息混じりに言う永倉…
もう好きにせいといった感じが滲み出ている。


「あーそっか!!
そっちってのは男と女の事情の事だ!!」

「「・・・・・」」

やっと意味を理解し顔を真っ赤にする藤堂と、やっぱりかと思う瑠衣。

「瑠衣今日非番だったよなぁー島原行くか??」

ニヤニヤと瑠衣を見る原田に…

「遠慮します」

瑠衣はあっさりと一言即答で終わらした
とりあえず天然と勘違いされたのはそのままにしておくつもり、後々を考えると天然と思わせておいた方が利口だろう。


(まったく‥女が女を買いに行ってどうすんだ?
行く意味が無いだろ!!
それに月詠…華因の事か‥)

天神月詠、島原で天神はかなり上の階級の遊女
中々と上手くやってるようである。


「仕方ないなぁー
平助行くかぁ??」

「僕もいい…左之一人で行って来たら??」

首をブンブン横に振り、全力否定している藤堂、どうやらそっちには抵抗がある様子…

「俺は夜番だ…」

至極冷静な永倉に意気消沈の原田、結局全員に断られた。


「分かったよ…とりあえず飯だっ!!」

そう言い放ち一目散に炊事場を目指し出す…

「じゃぁ瑠衣またねー」

藤堂と永倉も原田を追って炊事場に向かって行った。


「ふぅーーーっ…」

大きな溜め息を吐く瑠衣…
必要な事とはいえ人付き合いも中々大変である。
/735ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ