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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第2章 "神"
儀式の間は畳にして30から40畳くらいの空間、床は板張りだが壁や天井には様々な絵図や装飾が施されている
その中央には円形に結んだ大きな結界があり、中には長ソファーらしき物が1つ‥ソファーというより背もたれ付のベットと言った方が良いのか?
ゆっくりと室内へと歩を進める‥其処には6人の男達が薄絹の儀式用の衣装で主である朱雀に向かってひれ伏し出迎えている
「「「主上」」」
「良い、面を上げよ」
男達を通り抜け結界の中のソファーに腰を下ろす
そうした瞬間、暗かった室内に蝋燭の灯りが幾つも灯って中央の朱雀を際立たせるように光輝く…
其れが"儀式"の始まりの合図・・・
ひれ伏していた男の1人が立ち上がり結界の中へ…
「失礼致します主上…」
「うむ…」
"儀式"にも作法がある、無闇やたらに交わるものでもない、特に朱雀との"儀式"は…
ゆったりとソファーいっぱいに横になり脚を伸ばす
すかさず男は朱雀のその細く長い脚に触れ懐に持っていた小瓶を取り出し中の液体を朱雀の脚から中心の秘所へと垂らしてゆく…
「・・・・・」
液体は潤滑剤
朱雀に対して口付けも普通の女にするような前戯も許されない
その手で潤滑剤を脚から中心の花びらへとすり込む…ただそれだけ
「・・・・・」
朱雀が徐に指先1本を立て床に向けた
"ぽわっっ・・・"
少しの力を床に流しただけで、床に描かれている結界が淡く光り出す
そうこれは最も効果的に力の交換を行う為の結界方陣、先代が編み出した方法が今も受け継がれ"儀式"を円滑に進める役割も果たす
「私から失礼致します」
そう言い一族の男は少し脚を開いた朱雀の中深くに己の熱を突き刺した!!
「・・・・・」
潤滑剤のお陰で熱は簡単に朱雀の中に入り、男は夢現のように腰を動かす…
だが朱雀の方はソファーに備え付けてある煙管を吹かし、無表情に近い顔で吹いた煙に目をやっている程度
男が半夢中になろうが意識がそちらに向かない
(・・・・・ただ通り過ぎてゆく嵐のようだのう・・・・・)
この様な行為に快楽は無い、男の方は分からぬが…
だが男の力は分かる、かなり強い力を有して朱雀の力への拒否反応も無い
(ならば・・・良い・・・)
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