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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第9章 "急"


「剣を交える事も無く…でしたからね…
流石に落ち込みますよー…」

痛い本音である。

「そやなぁ…
強すぎやであれは…」

総司の言葉に同意する山崎、自分でも同じ状況に置かれたら、やはり落ち込むと思う。


そんな時、幹部棟の方から朱雀様が道場に向かって歩いてるのが見えた。

「「・・・・・・・」」

顔を見合わす総司と山崎、気配を消し二人も道場の方へ向かった。





 『カタンッ』


道場の戸が開く音がする…
瑠衣は入り口の方を見た。

「待たせたな…」

当代様が道場に入って来る。

「何用ですか??」

無表情に当代様を見る、勿論不満という顔を隠しながら…

「あぁ…
一試合したくてな…
構わぬであろう?」

そう言うと壁に掛けてあった木刀を一本瑠衣に投げてよこす…
バシッと受け取る瑠衣、当代様も木刀を手に持つ。

「呼び出しておいて、いきなり試合しろですか…」

近藤達が居ないので、だいぶ敬語が抜けている。

「最近相手が居なくての、久方ぶりに本気でやってみたくなった」

それは自分も同じである…
当代…先代様と試合したのは何十年以上前の事やら…

はぁーっと溜め息をつき、当代様に向かい合う瑠衣。

「力は無し、実力で勝負良いですか??」

「望むところよ…」

お互いニヤリと笑う…

二人共に木刀を構える…
右手一本で木刀を持ち、左手を刀身部分になる場所に添える。

勿論当代様も瑠衣も同じ構え、朱雀独特の"炎神練緋流"という…。

炎の神の為だけに作られた、力と気を練り跳ぶような速さで相手と対峙する…朱桜刀と共に使用すれば、緋色の残映が見えるという朱雀一子相伝の流派である。

何十代前かの朱雀が仙人と呼ばれる不老長寿の一族と共に編み出した技々だと現在に伝わっている。

特徴得意は"神足"・"神撃"
有り得ない速さでの移動、連撃、連突が特徴で、先程の総司との試合も"神足"での高速移動だった(勿論手加減していたが)
その他に朱雀の力を使用した技"神力"も多数ある。


だが今は力は無しと瑠衣が言ったので"神足"と"神撃"での勝負となる。


 「「参るっ!!」」


二人は同時に床を蹴った!!
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