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兄嫁と隣家の妻達
第2章 バイト先社長、絵理香。
自室に戻り、身支度整え、1階の廊下を掃除していた義姉に「いってきます。」

「いってらっしゃい。」怒っていないようだ。



スマホをマナーモードにして、時間を確かめる。

10時55分。

LINEのマークが点いている。

確認すると、絵理香社長から。

「本日の業務終了しだい、社長室に来て。」

「了解(^^)ゝ」


先方の会社にて、各部署にてシステムの説明&操作の方法を説明して回る。

終了して、時計を見たら17時30分。


バイト先に戻ると18時だった。

早速、社長室へ。

ドキドキする。昨日の件について、怒られるのではないか?最悪は首かな?

などと、先方に行く前から考えていたから。

「トントン。星月です。」

「どうぞ。」

「失礼します。ただいま戻りました。」

「ごくろうさま。そこに座って。」

一番出口に近い一人掛けの応接セットに座る。

社長も机から立ち、応接セットに座るのだが、

いつもと座る場所が違う。

俺の横に来て、腰を下ろした。

「先方さんでトラブルは無かった?」

「はい。ありませんでしたけど。何かありました?」

「いいえ、無ければいいのよ。」

社長を見ると、いつもと違う雰囲気だった。

オーラが出てない。

真っ直ぐ前を見て考え込んでいる。

「やはり、何かあったんですね。」

「い、いや。そ、そうじゃなくて。」

何やら言いにくそうな雰囲気。

俺も早く終わらせたいので。

「昨日の接待の件ですか?」

頷く社長。

「途中から記憶が曖昧なのよね。」

「途中から?」

「二人の間で飲んでいたところまでは覚えがあるのよ。」

「あぁ、ありましたね。そうですよ。その通りです。」

「その先が今ひとつ曖昧なのよ。」

「二人の間で飲んでいて、途中で絵理香社長がトイレに行かれました。」

「えっ、接待中にトイレに?私が?」

「はい。その時に先方の社長さんも一緒にトイレに行かれましたよ。」

「ふ、二人で?」

「はい。連れションって叫びながら行かれました。」

「私が?」

「いいえ、先方の社長が。二人とも長いトイレでしたので、様子を見に行こうとしたら、

先方の総務部長さんが、野暮なことするなと。」

「どれぐらいトイレに行ってたの?」

「30分はかかってないと思いますが、正確にはわかりません。」
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