この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第13章 Final Moon
  

「お前……、未来の当主夫人になるんだぞ? 朱羽が当主になったら、お前も横に立って、色々と朱羽と飛び回ることになるんだぞ?」

「はい? 当主夫人は、沙紀さんじゃ……」

「当主が交代してるのに、妻はそのままか!? 俺の沙紀を、朱羽の妻なんかにやらねぇぞ!?」

「俺だって、沙紀さんを妻にしませんよ」

 あたしは目を瞬かせながら沙紀さんと朱羽と専務を見渡した。

「……妻?」

 妻!?

 今その話をされてたの!?

「あったり前だろうが。朱羽の見合いぶっ潰して朱羽を結婚させないようにしておいて、お前がその気がないなら朱羽を一生未婚の独身にさせる気か!?」

「渉さん、落ち着いて……」

「お前少なくとも英語は出来るんだろうな!? 世界の忍月財閥になるんだから、世界各国飛ぶんだぞ!? 留守番なんてさせないぞ!」

「え、英語!? まったくわかりません!!」

「断言するな、勉強しろ!! ついでにフランス語と、ドイツ語、イタリア語もだ!」

「フ、フランス語は木島くんが……衣里が色々わかってますけど……」

「あいつらが朱羽の横に立ったって、意味ねぇだろ!?」

「はい、ここからは朱羽くんと陽菜ちゃんの時間。渉、行くわよ」

「朱羽が好きなくせに、なんでカバはそこらへん考えてねぇんだよっ」

 ずるずると専務が先さんに引き摺られていく。

「朱羽、お前よ、もっと自覚を促す愛し方を……」

 兄は弟になにかを言いたいようだが、ドアから出ていった。
 
/1291ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ